2009年12月13日日曜日

パブリック・エネミーズ (2009/米)

監督:マイケル・マン
出演:ジョニー・デップ / クリスチャン・ベール / マリオン・コティヤール / ビリー・クラダップ / スティーヴン・ドーフ / ジェームズ・ルッソ / スティーブン・ラング / デヴィッド・ウェンハム / クリスチャン・ストルティ / スティーブン・グラハム / ジェイソン・クラーク / ジョヴァンニ・リビージ / チャニング・テイタム / ビル・キャンプ / ブランカ・カティチ / ピーター・ゲレッティ / スペンサー・ギャレット / リーリー・ソビエスキー / ロリー・コクレイン / リリ・テイラー / ジョン・キッシュライン / マット・クレイヴン / アラン・ワイルダー / デヴィッド・ウォーショフスキー / ランス・ベイカー / スティーヴ・キー / ダイアナ・クラール / ドン・フライ / ジョン・オーティス


仲間とともに銀行強盗を繰り返すジョン・デリンジャー
彼を逮捕するために腕利きの捜査官がシカゴにやってくる

アレですか
世間的にはワンピースや仮面ライダーですか
アホみたいに発狂してるやかましいクソガ・・・活発なお子さんでいつも以上に映画館がにぎわってましたね
しかし、ワンピースの人気はすごいんだなあ、と
ほぼ全日満席とかすごいわ
まあ、個人的にはワンピースとか観たこともないんですがね
前置きが長い

そんなわけでデップさんが主役ってことでシネタレ系腐女子大歓喜なこの作品
予告にしてもCMにしてもデップさんが義賊的な立場で、しかも一人の女性のことを愛して、その愛のために戦うみたいなニュアンスで売ってますが、内容はまったくもって別ベクトルの作品
昔の映画が好きなおっさん向け、女子供はひっこんでろみたいな印象はうけましたね
1933年のシカゴっていう時代設定もそうですが、よくある「あの頃の時代を再現してみましたよ?ね?すごい?ん?」みたいな押しつけがましさがない
そういった見た目のいい感じな古さ加減の演出もありますが、全体的に映画の作りが古くさい

古くさい、というのは語弊があるかもしれませんが、良くも悪くも昔の映画っぽい感じがします
今の映画みたいな理論やらなんやらで裏設定までがっちがちに固めてるような感じじゃなく、どこかその場その場のノリで撮ってるところあるんじゃないのかと思うような古き良き時代の「やわらかさ」がある
細かいところまでツッコミを入れる方が無粋、という感じ
反面、特に序盤に単調なシーンが多く、悪い意味で昔の映画の退屈さも味わえる

しょうじき序盤のデップさんのスケが風呂入ってて、捜査官が突入してくるシーンあたりから、デップさんの仲間が拷問されてアジトの場所を吐くあたりまで眠気に襲われて大変でしたね
むしろところどころ寝てた
それでも拷問シーンからいっきに引き締まって、あとはラストまで眠気を感じずに集中できましたが

なんか途中からデップさんより捜査官の方が主役なじゃないか、と思いましたが、それでもデップさんの演技はいい
というか、登場人物それぞれが曲や画面的な演出にたよらずに演技だけでかっこよさをだしてるのはすごいなあ、と
特に顔と眼の演技は、デップさんにかぎらずホントにみんなしびれるくらいかっこいい

ラストも個人的には大満足
こういった犯罪者を主人公にした場合、どうやってオチをつけるかが大切なとこだと思うんですが、このまとめ方はわかりやすくていい
それでもなんで最後の伝言を聞いたのがあいつなんだとか、それ以前にも「え?なんで?」ってくらい展開がはやい場面があるんですが、そこはそれ…行間を読みましょう
この映画の説明不足感はイヤな感じのものじゃなく、察しようと思えば察せるくらいはわかりやすい内容なので安心
ただもうちょっと仲間たちとの関係を深く描いて欲しかったかなあ、と思わなくもない

全体的に悪く言えば地味で、大人の魅力的なものを解せるくらいの人向けな作品でしたね
まちがってもミーハーな気持ちや、派手なギャング映画を期待すると退屈すぎてしかたないでしょう

個人的評価:80点
オススメ度:「俺の好きなもの」が、予告、TVCMとどんどん短くなってたのか




パブリック・エネミーズ 予告

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