2010年4月18日日曜日

プレッジ (2001/米)

監督:ショーン・ペン
出演:ジャック・ニコルソン / ベニチオ・デル・トロ / ロビン・ライト・ペン / サム・シェパード / ヴァネッサ・レッドグレイヴ / ミッキー・ローク / ヘレン・ミレン / アーロン・エッカート / トム・ヌーナン / ロイス・スミス / ハリー・ディーン・スタントン / パトリシア・クラークソン / デイル・ディッキー / コスタス・マンディロア / マイケル・オキーフ / ポーリーン・ロバーツ / アイリーン・ライアン / ブリタニー・ティップレディ


老警官ジェリーが定年を向かえた日、幼い女の子の殺人事件がおこる
ジェリーは被害者の母親と犯人を必ず見つけると約束し、退職後も独自の捜査をはじめるのだった

前にTVでやってたのをなんかおもしろそうと録っておいて放置してた映画
もう積み体質は骨の髄まで行き届いてるプロ仕様ですね
それはそれとして、個人的に最近ミステリーものに興味津々なお年頃で、いつまで続くか知りませんが今のところはミレニアム三部作、川は静かに流れ、で今は笑う警官(スウェーデン版)を読んでいるところで…という話なんかどうでもいい、と
この作品、なんともいえない味があっておもしろかったですね
「俺、こういうの考えたんだけど、どうよ?」というちょっとひねた作風を、きちんと丁寧に描いていることでアイデアだけの浮ついた感じになってないから良い

話的には退職まぎわの事件を警官を辞めたあとでも追うジェリーが、現職警察官たちが気づかない点に目をつけて真相に近づいていく、というタイプ
よくある感じではあるんですが、そう思ってると裏切られます
おっちゃんが地味な捜査を独自に展開していって、地味な空気感と地味な展開で地味に真相に近づいていく様が、地味なんだけど引き込まれるものがある
俳優さんの力が強いということも大いにありますが、本当に「なにが起こっているんだ?」「これからどうなるんだ?」と地味に先が気になる

良い意味で地味なんだけど、退屈してきた所にちょっと派手な演出が入るんで飽きずに見続けられる作りにはなってますね
犯人が誰か、というかラストがどういう話に転がるのかって点が気になって気になってしかたない
それと同時にジェリーの立ち位置がどんどん怪しさをはらんでくるのも見所かもしれません
むしろ犯人とかどうでもよくて、ジェリー映画なんじゃねえのといっても過言ではないかと

で、オチであるラスト
賛否両論あるのがありありと目に浮かぶような終わり方ですね
後味が悪いのは確かですが「はあ?」っていうふうにはならない、なんか個人的には妙に納得してしまうラストでした
いろんな意味で「そうくるのか」といった感じ
じゃっかん複雑ですけど、かろうじて理解できるレベルなんで、なんか観終わった後に自分が知的な人間になったような気分にさせてもらえます

ということで、深夜映画もけっこういいのがやるんだなあと再認識
エログロバカ映画や脳みそからっぽアクションばかりじゃないのね

個人的評価:80点
オススメ度:幼女なつきすぎ




プレッジ 予告



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