2010年4月11日日曜日

ロボゲイシャ (2009/日)

監督:井口昇
出演:木口亜矢 / 長谷部瞳 / 志垣太郎 / 斎藤工 / 竹中直人 / 生田悦子 / くまきりあさ美 / 松尾スズキ


芸者として成功した姉にいびられながらもたくましく生きるヨシエ
ある日、姉と影野製鉄の御曹司に家に招かれるが、そこは芸者の暗殺集団を組織する場所だった

オー!ロボゲイシャー!イエー!
分からんでもないが、さすがにこれはあえて言うわ
「もっとタイトルをひねれよ」
内容をよく表しているという意味では、まさにそのタイトルまんまのアホ映画
まあ、しょうじき多くを語らなくても予告編を見ればほぼすべてが語られている気がしないでもないですね

話的には姉妹でいがみあってるうちに、なんとなく暗殺集団である裏芸者として働くようになり、なんとなく組織での地位を競い合うために肉体を機械兵器に改造して張り合っていく…みたいな
そのうち組織に利用されてるだけだと気づいたヨシエが煙たがれる、という潔いほどの黄金パターン
しょうじきストーリーとかどうでもいいんで
とりあえずこのくだらなさが許容できるか否かが大きな問題でしょう

手刀で斬られたり、ロボゲイシャのロボっぷりに気づいた時に、いちいち「うわあ!○○だあ!」と相手が見れば分かることを説明台詞で叫んでから逝ってくれるから楽しい
あとは竹中直人関連のふざけすぎのシーンも、この作品なら違和感ないというかむしろおもしろくてしかたがない
他にはびっくりするほど命中率の低い銃撃シーンも見所です
目の前で雨のように銃弾をあびせあられてもけっこう普通に当たらないし、当たっても蜂の巣というにはほど遠いくらいポツポツと体に穴があくだけです
こういうシーンを分かっててあえてやってる監督のあざとさが気にならんでもないですが、まあ、クソB級映画にいちいち噛みついてもしょうがないじゃない、と

本当に最初から最後までくだらなくてどうでもいい話なんですが、それでも冒頭のシーンがどこからつながってるのか分からないのはどうなのかと
冒頭でロボゲイシャがバーンと天狗たちと戦って、その後に話を戻して「なんでこんな体になったのか」という過去から現在に話を追っていく流れなんですが、どう考えても冒頭のシーンにつながる要素がないから困る
わざとやってるのかどうか知らないですが、さすがにそこはキチンとしようよ、と
そんなマジレスしてるのが悲しい気がしないでもないですが

というわけで、現代のクソB級映画の見本的なものとして立派に作られてる一本でした
いろいろあるけどクソ映画って何がいいのか迷っちゃうとお嘆きのあなた、この作品をとりあえず観ておけばクソB級映画の現代史が垣間見えるでしょう
知らんけど

個人的評価:60点
オススメ度:ホントにエビフライネタ好きだな




ロボゲイシャ 予告



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