2010年4月20日火曜日

ヘンリー・プールはここにいる ~壁の神様~ (2008/米)

監督:マーク・ペリントン
出演:ルーク・ウィルソン / ラダ・ミッチェル / アドリアナ・バラザ / ジョージ・ロペス / シェリル・ハインズ / リチャード・ベンジャミン / モーガン・リリー / レイチェル・サイファース / ベス・グラント


ある田舎町に家を買って引っ越してきたヘンリー
その家の壁に浮かび上がった染みがもとで、そっとしておいてほしいヘンリーの所に次々と人が訪れるのだった

なにこのキリスト映画
出だしはけっこう好みな展開だったんだけど、あまりにあまりな内容でガッカリ
わりと序盤でヘンリーの境遇が匂わされるんで書いちゃいますが、ようするに「先がない」ヘンリーが逃げるように引っ越してきたのに、なんか壁の染みが神様だとかいってきかない近所のババアのせいで静かにさせてもらえない…という映画ですね

とにかくババアがうざい。うざすぎる
壁の染みを神様だと言い張ってヘンリーに断りなく庭に入って祈る、仲間を引き連れて無断で庭に入って祈ってお供えもする、頼みもしないのに庭の手入れをはじめる、用事があるからと勝手に家の中に入ってくる、一日だけの約束で仲間たちを壁に祈らせるが次の日には団体で庭を占拠する
なにこのババア…普通に観ててイラっとくるわ
しかも神様を信仰する純粋な好意からきてるから質が悪い
ヘンリーがいちいち文句いうけど、もう強行手段にうったえてもいいんじゃねえのってくらいクソババアすぎる

このババアの他に隣人の母娘がキーになっていて、この二人とヘンリーの関係はよかった
この娘が実はむにゃむにゃって感じだけど、その後にああなって、それを受けて終盤にああなるという流れはおもしろい
ヘンリーと母親との関係はちょっと安っぽいけど、まあアリな方向で
そして、そんな二人との関係とともにノスタルジックな展開があるのも良い味だしてましたね
ヘンリーの身体のことメインで描くのかと思いきや「古き良きあの頃」みたいなのを描く方向にもっていけばいっそう個人的に好みだったかもしれません

確かにババアはうざくてイラッとくるのは確かですが、雰囲気的にそう悪いもんじゃないと思ってたこの作品
ラストで大きく印象が変わりましたね
いくらなんでも安っぽすぎやしないですかね、この終わり方
どんだけキリストなんだよと、布教でもしたいのかと
素敵な終わり方と言えなくもないけど、個人的には一番ダメな部類のオチでした

そんな感じで、どうですか
慈悲の心であなたも隣人の家に不法侵入して神を、救いを説いてみませんか

個人的評価:20点
オススメ度:約束より神。なんか矛盾してる気がしないでもない




ヘンリー・プールはここにいる ~壁の神様~ 予告



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