2010年11月21日日曜日

ネズミゾンビ (2006/米)

監督:ジム・マイケル
出演:ニック・ダミチ / アントン・ペイガン / キム・ブレア / ロン・ブライス / ラリー・フライシュマン / ルー・トーレス / ティム・ハウス / ジョン・ホイト / デビー・ロコン







クローム社によって都市開発が進められたマンハッタン
とつじょとして大量発生したネズミとともに謎の事故が連続発生するのだった

某ゾンビスレをながめていたら先人さんの目にかなった作品がいくつか列挙されていたので、自分で地雷を踏む手間が省けるね、っていうなまけ根性を丸出しで借りてきました
まあ、なんというか、いや、これホントに普通におもしろいですね
「ネズミゾンビて、おまえ」と誰もが思うところですが、ぜったいにタイトルで損してる

都市開発が進む中でネズミが大量発生し、主人公たちがすむボロアパートにもその脅威がせまる、と
細かい説明はないですが、人工的な都市開発の部分での環境汚染と破壊によってネズミが未知のバイオ的な感じのウイルスを保持したまま暴走
ネズミに咬まれた人間は死してなお行動し、姿もふくめてネズミ化してしまう
人間サイズのネズミ風の姿ということで、食べ物もより大きなものとして感染してない人間が必要になって人を襲い始める
ウイルスが未知って所はアレですが、ゾンビ化の広がり方っていう部分はわりと考えられて作られてますね

キャストがあまりに地味ですが、撮り方はとにかく本格的で低予算であることを作り手がじゅうぶん承知していて無理な背伸びをしてないのが好印象
最初はささいな事故、そしてやがてマンハッタンを完全封鎖という状況にまで発展していくんですが、その過程をテレビのニュースというのを使ってよく表現してます
実際に封鎖しているシーンを映し出すことなく、状況だけをうまく描くことでキチンと伝わってくるんですね
金はないけど見せ方ひとつでがんばってる印象

あとこれはポリシーなのか予算の問題なのか知りませんが、このてのゾンビ映画のわりに銃がいっさい出てこないんですよね
バトルじたいがひかえめで、どっちかというと逃げ隠れることがメインではあるんですが、それでもどうしても戦う場面では格闘かバットで殴るって感じ
元軍人がごろごろ出てくるってのに銃撃戦がないってのはちょっとした違和感がありましたね

そしてラストもまたいいんだ、これが
いい、っていうより悪いって感じかもしれませんが、けっこう深い
最後の最後で助かった人、助からなかった人、そこら辺の描写が実は事前の伏線を考えると「あれ、もしかして…」ってなります
助からなかった人の方はわりと分かりやすいですが、助かった人も普通に助かったとも考えられるけど直前のもみ合いのやりとりを思い出すと…ね
微妙に後味が悪いだけのオチってだけでもないのが個人的におもしろかったですね

個人的評価:80点
オススメ度:これだから家ネコは




ネズミゾンビ 予告



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