2011年2月20日日曜日

ジョニー・マッド・ドッグ (2008/仏)

監督:ジャン・ステファーヌ・ソヴェール
出演:クリストファー・ミニー / デイジー・ヴィクトリア・ヴァンディ / ダグベ・トゥウェ / バリー・チェルノ / モハメッド・セセイ / レオ・ボイエネ・コト / プリンス・コティ / ナサニエル・J・カペユ / エリック・コール / プリンス・ドブラ






アフリカで反政府活動グループの少年兵部隊長をやっているジョニー
略奪、虐殺、強姦を繰り返しつつ、少年兵たちは大統領のいる街に攻め込むのだった

反政府組織のリーダーである大将の命令のもと、少年兵を率いるジョニーによる戦場体験もの
まあ、なんというかインパクトがかなり強烈で、冒頭からいっきにその雰囲気に心を鷲掴みされます
ミリタリー系の知識はないし、この映画で描かれてる戦場描写がリアルかどうか判断できないけど、生ぐさいっぽい意味での「リアルだな」と感じる作品ですね
なんともいえないパンチのきいた魅力のある作風

内容はホントに少年兵たちによるゲリラ占拠戦闘で、それに巻き込まれる一般人の少女の姿も同時に描いていくだけ
一般人の少女と出会って自分たちの行いに疑問を抱いたり、正義とか悪とか、理想と現実とか、生きることと殺すこととか、そういった葛藤や反戦チックな説教描写はいっさいありません
ドラマチックなことはなく、ただ戦争をふっかける少年たちの残酷であどけなくて、なんともやるせない姿を現実的に描写してるだけなんですね

あまりに淡々と戦場のシーンを描いていくだけなので、そういう意味ではなんらかの心温まるエピソードを期待してるとがっくりくるかもしれません
淡々としてるとはいえドキュメンタリー風ってわけでもなく、けっこうエンターテインメントはしてます
ドン、と目の前に物語が無造作に投げ出され、それをどう感じるかは観てる人にまかせる的な雰囲気ですかね
それでいて小難しい内容じゃないし、わりと「どう感じてほしいか」という制作側の意図は分かりやすいのでダラっと観てても楽しめます

余分な演出がない、シンプルで素材の味で勝負してる料理みたいな一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:死にたくなければ生まれてくるな




ジョニー・マッド・ドッグ 予告



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