2011年2月9日水曜日

エグザム (2009/英)

監督:スチュアート・ヘイゼルダイン
出演:ルーク・マブリー / ジェンマ・チャン / ジミ・ミストリー / ジョン・ロイド・フィリンガム / チュク・イウジ / ナタリー・コックス / ポリアンナ・マッキントッシュ / アダル・ベック / コリン・サーモン / クリス・ケアリー






ある会社の就職試験の最終テストとして小部屋に集められた8人の男女
制限時間80分、白紙の紙だけを手元に集った面々は質問と答えを探す

限定空間に閉じこめられた人たちが頭脳バトルみたいなあれこれ、というと低予算上等な新進気鋭の日本人監督がよくチャレンジする題材かと思ってました
こういうシチュエーションものも外国の俳優さんが演じると胡散臭さがじゃっかん薄れるから不思議ですね
とりあえず個人的に大好物な部類に入るんで、こういう作品はもっと増えてほしいものです
それこそVSシリーズとかOTDシリーズなみに

部屋の中に8人の受験者、そして警備員
ルールは3つ、警備員と監視カメラの向こうにいる監督官に話しかけない、与えられた用紙を損なわない、部屋から出ない
しかし制限時間の80分を与えられただけで、用紙には質問らしきものは書いてない
おい、これどうするよ、って感じのお話
どうにかすれば用紙に質問が浮き出るのか、それとも出題者の裏をよんで柔軟な発想から答えを導くのか、非常にシンプルな状況からどんどん煮詰まっていく様子を楽しむ作品ですね
そしてじょじょに作品の背景や、それぞれの登場人物の本心が暴かれてゆく…みたいな

詳しくかくとどうあがいてもネタバレになるのでアレですが、とりあえず序盤の展開はけっこう退屈かもしれません
なかなか状況が煮詰まるようで煮詰まらない、じゃっかんテンポの遅さが気になります
それに比べて終盤はテンポが早すぎて、なんでいきなり駆け足になるんだと思わざるえない
作品全体のスピード配分がちょっとおかしいかな、と
そして、このオチを観たら「うん、まあ、そうなんだ」という微妙なものを感じるかもしれません

でも、この作品は観終わってからちょっと評価が変動します
「そういう状況」というシチュエーションと質問と答え
それについてちょっと振り返って考えていくと、わりとおもしろい
答えだけを考えると「ぶっちゃけ、なんでもよくね?」って感じなんですが、もちろん「なんでもいい」わけがないと思い至る
そう思えるとちょっと面白い見方ができるかな、と
まあ、なんとも変な言い回ししかできないですが、そんな感じで

作品の作りじたいは微妙でラストもスカッとしないけど、ちょっとおもしろい感覚を味わえた一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:ホワイトさんマジ鬼畜




エグザム 予告



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