2011年2月10日木曜日

ジーン・ワルツ (2011/日)

監督:大谷健太郎
出演:菅野美穂 / 田辺誠一 / 大森南朋 / 南果歩 / 白石美帆 / 桐谷美玲 / 須賀貴匡 / 濱田マリ / 大杉漣 / 西村雅彦 / 片瀬那奈 / 風吹ジュン / 浅丘ルリ子







医局を離れ町の小さな産婦人科病院にこだわる曽根崎理恵
彼女は4人の妊婦を看ながら、あることを計画していた

そりゃ医療ミステリーとか、医療サスペンスものだと決めつけていた自分もアレですが、どうすんのこれ
ごくごく普通すぎる医療ドラマ、しかもやっすいテレビドラマなみにチープすぎる内容すぎじゃないですかね
いや、なんというか、ある意味で素敵ポイントを楽しむクソB級映画みたいな作品かもしれません

体制の外から医療を変えてみせるぜ、という医療ドラマのよくある典型的な主人公が、体制の中から変えてみせるぜ、ってライバルキャラとなんだかんだありつつ患者と接する
ほのぼの人情派なヒロインが患者をしかりたしなめ、勇気づけながら命を産む産婦人科の仕事をうんぬん、みたいな内容
おもしろいのは、このヒロインに明らかに影があって、なんか裏の顔がありそうな雰囲気があるところくらい
そんな裏の顔がいつ発動するのか、いつくるのか、ってのをドキドキしながら見守っていたら、いつの間にかクライマックスでコントが始まっていた
というのがしょうじきな感想ですね

ノーミステリー、ノーサスペンス、ノードラマ、びっくりするくらい大きなことは起こらないし、なにか大変なことになってはいるんだろうけど、それがぜんぜん伝わってこない緊張感のなさ
もうめんどくさいからネタバレしつつ書くけど、クライマックスで台風がマリアクリニックを襲うんですね
そこに妊婦3人同時に破水、台風のために交通機関がマヒして患者を診る人手が足りない、さらに倒木によって診察室がめちゃくちゃ・・・これらが同時に起こります
あまりにひどい同時アクシデントに「これコントだろ」としか言いようがない
それだけで終わらず、歩行補助器みたいなのに寄りかかって登場する院長、患者たちの急変、あげくに停電、もうなんというか逆に笑いがこみあげるわ

医療ものなのに手術シーンの迫力もなく、緊迫するドラマかと思ったらところどころにコントがはさまり、そのくせにラストは感動を強要するようなこれみよがしなシーンをいれてくる
自分が男だからかもしれませんが、こんな命のドラマとか失笑以外のなにものでもないと言わざるえない

ひどい映画を観る心づもりで鑑賞したわけじゃなかった分、あんまりな内容に精神力を奪われた一本でした

個人的評価:20点
オススメ度:リアルビッチ演技やめろ




ジーン・ワルツ 予告

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