2011年4月5日火曜日

ぼくのエリ 200歳の少女 (2008/スウェーデン)

監督:トーマス・アルフレッドソン
出演:カーレ・ヘーデブラント / リーナ・レアンデション / ペール・ラグナル / イカ・ノルド










いじめられっこオスカーの身近でおこった奇妙な殺人事件
そして、最近となりに越してきた少女との出会い、恋心をいだくのだが…

切なさと冷たさが同居する日本人好みな作品…と、日本人を代表するみたいな偉そうなことを分不相応にのっけから言ってますが
まあ、要するに雰囲気映画ですね
あまり内容の詳細を調べないで、なんかちょっと異質なホラー的なものってだけを前知識に観たんですが、これは正解でした
あとで予告編をみたらなんかでエリについてバリバリにネタバレしてて、元から○○ものとしてこの作品を扱ってて驚いた
この映画はやっぱり詳細を知らずに観た方が何倍もおもしろい作品ですね

いじめられっこな白豚オスカーくんの隣に引っ越してきた父娘、それと時を同じくして数駅先でおこった殺人事件…そんな冒頭の暗く冷たいサスペンス的な雰囲気が後々の展開にいきてくる
サスペンスホラーなジャンルか、と観ていくと「そっち系かよ!」っていう話になるのがおもしろいんですよ
最初から○○ものって知ってると、そこら辺が死んでしまい楽しめないと思います
そんなこんなで本編のストーリーですが、ぶっちゃけありきたりな気がしないでもない
ベーシックなストーリーを俺なりにアレンジしてみましたシリーズ、みたいな感じ

それゆえに全体的な雰囲気と演出に酔えるか否かで楽しめる人とそうでない人が極端に分かれるかもしれませんね
雰囲気に酔えない人は「なにこのありきたりな話。つまんない」ってなるかも
個人的にはギリギリでこの世界観を楽しめましたし、オスカーを軸とした「子供の世界(考え)」がけっこうよく描けてるんじゃないのかな、と
ギリギリ楽しめたってのも理由があって、しょうじき演出があざとすぎるほどあざといんですね
作り手の「こういう描き方をすればいい雰囲気になるな」という計算が画面から透けてみえてしまってる感じが否めないんですよ
「楽しんでる」というより「楽しまされてる」という印象がじゃっかんありました
あと、エリとオスカーの関係が幼すぎるというかなんというか
エリにしたらこういうオスカーとの関係みたいのって初めての経験だったのかな?という疑問がぬぐえなかったですね
そんな特別な関係の構築ってわけじゃないから、なおさら「今までこういう関係になったやついなかったの?」と

個人的にはおもしろい…けど、なんかモヤモヤする所もある、けどおもしろい
というなんともいえない引っかかりが逆に楽しくもあった一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:猫さん怖い



※この予告は見ない方が本編をより楽しめると思います

ぼくのエリ 200歳の少女 予告



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