2011年4月11日月曜日

鍵がない (2005/日)

監督:山田英治
出演:つぐみ / 大森南朋 / 目黒真希 / 高野八誠 / 光石研 / 加藤淳 / 金剛地武志 / 藤真美穂 / 紀伊修平








雨の中、ずぶ濡れになって家路につく美沙子
別れた元カレとの思い出が頭によぎりつつも帰宅したものの、いざ家に入ろうとしたら鍵がないことに気づき…

「で?」っていう
ホントに観終わった後、そんな感想がでざるえない作品
いや、けっしてひどくつまらない内容じゃないし、主演者さんの演技も雰囲気にマッチしてる
だけど、やはり「で?」と思わず口から出てしまいます
そして途中までは落ち着いた感じのいわゆる「いかにも邦画だね」って雰囲気でいいんですが、なんか知らないけど途中からバリバリのファンタジーというかイメージ世界?みたいになっていくのでかなり人を選びます
個人的にはギリギリアウトかな、と

帰り道、傘がないまま夕立にみまわれた主人公の美沙子が、同じシチュエーションで過去に元カレとであったことを思い出す
ちょっともやもやした気分のまま雨に濡れて家に帰るも、玄関の鍵をなくしてしまったことに気づく
で、町中をぷらぷらしながら元カレに泣きついてみるか、と考えてるうちに実は当時の恋心をきちんと精算できてない自分に気づき…ってお話
話の途中で同じ町の中でそれぞれの悩みをもつ人たちの姿も描いていくんですが、それぞれのキャラのエピソードが絡んでまとまって最後は一本の太い糸になる、という気分爽快な内容じゃないのが残念
実はこのキャラとあのキャラがああで、そうなった結果、主人公がこんな風に…というギミック映画を期待していたんですが

ホントに途中から「うん?」って感じでファンタジー要素が強くなってきて、大人の恋愛ストーリーな印象から一転して軽いティーンエイジャー指向な雰囲気になっていきます
しょうじき映画を観ているというより、ありふれた若者向け失恋前向きラブソングのPVを見せられてる感じ
「見てる」じゃなく「見せられてる」と思わざるえないくらいに、作ってる側のオナニー動画の押しつけっぽく感じ取れてしまいましたね
これをおもしろい、と思う人もいっぱいいるのは理解できますが、個人的にはちょっとダメかな

そんなわけで、絶対的なクソ映画ではないんですが、じゃっかん生理的に合わない雰囲気を持つそんな作品でした

個人的評価:60点
オススメ度:母ちゃん、空気読め




鍵がない 予告



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