2011年8月7日日曜日

トランスフォーマー ダークサイド・ムーン (2011/米)

監督:マイケル・ベイ
出演:シャイア・ラブーフ / ジョシュ・デュアメル / ジョン・タトゥーロ / タイリース・ギブソン / ロージー・ハンティントン・ホワイトリー / パトリック・デンプシー / ケヴィン・ダン / ジュリー・ホワイト / ジョン・マルコヴィッチ / フランシス・マクドーマンド / ピーター・カレン / ヒューゴ・ウィービング / レナード・ニモイ






チェルノブイリで発見されたパーツから、月の裏側にかつてのオートボット司令官の艦があると知るオプティマス
そして、同時に影を潜めていたディセプコンが姿を現し始め…

1のヒットから2はめいっぱいやりたい放題し、3ではちょっと冷静になって円熟みが増したような気がしないでもない
バトルに次ぐバトルで力押しで走り抜けることをやめ、あるていどドラマ部分を強化することでアクション映画としてのメリハリみたいなものはついたかな
そういう意味ではトランスフォーマーどうしのはちゃめちゃバトルは抑え気味(特に序盤)なので、小さな子供はあまり楽しむ間もなく飽きるだろうな、と思われます
冒頭のシリアスなプロローグから本編のケツ入りとか、大作だけど力を抜くところは抜いてくる作りは今作でも良い感じで作用してますね

人間とオートボットがそれなりに共存が進んでる世界、それでも完全にはエイリアンを受け入れられない人種がいるのも確かで軋轢がうんぬんしている中、ディセプコンは暗躍を始め、サムは前カノのことはなかったかのように新しい彼女をゲットして就活していた
そんな序盤の展開ですが、まあ、しょうじきストーリーとかどうでもいいよね
オートボットたちがかっこよくて、バリバリに金をかけたアクションシーンが楽しめればそれでいいじゃん、という映画ですから
ただ前回までの設定を引き継いだところと、切り捨てたところのバランスがイマイチな感じで、観始めにちょっと「あれ?あれ?」と引っかかりがあるのは否めませんね
どうせならトランスフォーマーという設定だけ残して、あとはキャラとかはサム以外はみんな新規でって感じでいさぎよくやってもよかったかも

カッコイイオートボット→サムのどうでもいい日常生活→コミカルパート→派手派手アクションという繰り返しな感じで展開していき、終盤に向けてテンポが早くなっていく「アクション映画の基本」に乗っ取ってるのはいいですね
どこがクライマックスか分からず、また派手なシーンの連続で一番盛り上がるシーンの前に疲れちゃったなんてことがない配慮はだいじです
特に今回はクライマックスに向けての盛り上がりがすごくて、人の戦いとオートボットの戦いの色分けがよくできてたと個人的には思います

そして、気にしない気にしないと心で唱えてはいても「うーん?」と思ってしまうのがストーリー
ちょっとストーリーを重視してみようかな、といらん力を入れたせいでよけいひどさが増した感じ
やりたいことはわからんでもないけど、どうひいき目にみても前作からのつながりの部分がピンとこないよね
いいから、分かったから、おまえは客を楽しませるアクションだけ作ってろ、な?と言わざるえない

そんなわけで鑑賞後すぐの第一印象ではかなり楽しめた感じだったんですが、こう冷静に振り返ってみると粗もかなり多い作品だってのが分かってきたのでtwitterでの評価からちょっと下げておきますね

個人的評価:80点
オススメ度:ディセプコン、なんか弱くなってね?




トランスフォーマー ダークサイド・ムーン 予告

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