2012年2月6日月曜日

マメシバ一郎3D (2011/日)

監督:亀井亨
出演:佐藤二朗 / 臼田あさ美 / 高橋洋 / 高橋直純 / 三上市朗 / すぎもとみさき / 大崎友子 / 及川可苗 / 渋谷琴乃 / 穂花 / 角替和枝 / 志賀廣太郎








一郎を使った犬動画を撮影し、ネット公開することによるアクセスを利用してアフィリエイトで稼ぐ二郎
親戚たちは自分たちにことあるごとにぶらさがってくる二郎をみかね、犬友達をつのることにかこつけて強引にお見合いをさせるのだが・・・

なんとも上映時間が短くて、しょうじきテレビシリーズの2話分ていどでどんだけ作品として完成させられるんだ、とも思いましたがけっこう観はじめたら濃密な内容にビックリ
前作の劇場版の続編であることは間違いないですが、それほどテレビシリーズの「マメシバ一郎」をひきずってない作りになってますね
かといってこれ単体で映画として楽しめるか、っていうとザ・無理。リームー
一郎と二郎に関する設定(人物とか性格とかもろもろ全部)を「知っている」という前提ありきな内容なので、少なくとも前作の劇場版は観ている必要があるかも
ようするに設定部分を省いたことによる尺の短さみたいなところかもしれません

アフィリエイトでちょっと稼げることに味をしめた二郎は一郎の動画を撮る日々で、叔父を巻き込みつつニート生活を満喫している
けっきょく光熱費は放置状態にして督促状や請求書は親戚の家に投げ入れる状況に逆戻り
そんな二郎を見かねて結婚すればちょっとは落ち着くかと、一郎の犬友を作ることを名目に二郎のお見合いをセッティングするんだけど、まあ、結果はザ・予想通り
そんな中で二郎に盗撮疑惑が浮かび上がって…というお話
まあ、なんというか人間そんな簡単にがらりと変わりっこない、という描写がいいですわあ
むしろ前よりより違う意味で強く、意固地になってる主人公の二郎の姿がダメすぎて素敵すぎる

人はひとりでも生きていける、という37歳児の姿がホントに良く描けてる
自分でも痛いほど分かってるけど人から言われると「なんかむかつく」感じで反発しちゃうお子様キャラがよく理解できるわあ
きれい事やら正論やら二郎には言って聞かせてもアレだってことをやっぱり母親は分かってるんだろうなあ、と
どっかと腰を落ち着けて休憩した状態から動き出すために必要な膨大なエネルギー
すでに歩き出してる人からみたらまったく分からないその労力、いやあ、自分にもけっこう怠け癖があるんで痛感せざるえない

普通の人からみたら立ち上がってすり足一歩進んだだけ、それでもちょっとだけでも進めたことは大きいよなあ、と思うと同時に自分に喝が入れなくちゃな、と感じた一本でした
いや、しかしホントにこのドラマで泣けるとは思わなかったわ

個人的評価:90点
オススメ度:「犬飼さん~」をみてない人はこれの後にみるべき




マメシバ一郎3D 予告

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