2012年2月14日火曜日

キツツキと雨 (2011/日)

監督:沖田修一
出演:役所広司 / 小栗旬 / 高良健吾 / 臼田あさ美 / 古舘寛治 / 嶋田久作 / 平田満 / 伊武雅刀 / 山崎努








山中の村で木の伐採を生業としている中年の岸
ある日、彼の村に映画の撮影隊が訪れ、ひょんなことから協力することになり、そこで無気力な青年の幸一と出会い…

まったく期待しないで観たんですが、これがまたおもしろい
あまり他をさげすんで評価するのもアレですが「ロボジー」に期待してたけど足りなかった部分が全部入ってる感じの作品ですね
笑えてハッピーになれる、ホントに気持ちの良い内容でした
なんか個人的なアンテナが低いのかもしれませんが、あんまりこの作品って宣伝してるのみたことないんですよね
たまたま私がみたことないだけかもしれませんが、こういう映画こそもっと広く目に付くように宣伝した方がいい気がしないでもない

中年の木こりが映画の撮影隊と出会い、彼らと交流しているうちになんとも微妙な雰囲気だった撮影状況が良好なものになっていく…簡単に言えばそんな話
その中でも「使えない若者」と岸が評価する幸一との関わりがメインになってます
まあ、しかし心の交流とか互いに影響し合って抱えた葛藤を克服していくとか、そんな小難しい話でもないんですね
とにかく純朴でおちゃめな子供みたいな岸のキャラが素敵すぎる
なんだかんだ付き合いもいいし、調子にものりやすい、ホントに気持ちいいくらい純粋
役所広司っていうとなんか個人的に微妙な感じがしてたんですが、この作品では抑えすぎず突き抜けすぎずな感じで演じててよかったわあ

全体的に笑わそうとしてる場面もジーンとさせようとしてる場面も押しつけがましくないのがいい
自然と笑いがこみあげるし、自然といい話だなと思える
小さな村で撮られるゾンビ映画、それにいろんな人を巻き込みつつみんな一丸となっていく、ただそれだけなのにおもしろい
感動、いい話、を前面に押し出してゴリ押す感じのそこらのありふれた映画とはまったく違い、こねにこねて練りに練ってそれでいて煮込みすぎてない丁寧な作りという印象が強く残ります

ちょっと感情が高ぶる監督の演技がアレな気がしましたが、最後には自然とハッピーな気持ちになれるそんな映画でした
ラストの演出もいいね

個人的評価:100点
オススメ度:全力疾走ゾンビーでもいいじゃない




キツツキと雨 予告

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