2012年2月21日火曜日

タイム (2011/米)

監督:アンドリュー・ニコル
出演:ジャスティン・ティンバーレイク / アマンダ・セイフライド / アレックス・ペティファー / キリアン・マーフィ / ヴィンセント・カーシーザー / マット・ボマー / オリヴィア・ワイルド / ジョニー・ガレッキ / コリンズ・ペニー / ベラ・ヒースコート







人は25歳を過ぎると成長が止まり、1年の寿命をもとに時間をお金の代わりに稼がなくてはいけない遺伝子操作とシステムの社会ができあがった世界
スラムで暮らすウィルはバーで出会った100年を超える時間を持つ男をギャングから助けたことにより、このシステムの実態を聞かされ…

全人類とか無理がないか、25歳まで親の時間だけで子育てとか無理ないか、わりと底の浅いシステムだけど無理ないか、というか時間がお金の代わりとか無理ないか…
とりあえずいろいろとツッコミをいれたくなるけど、そういう設定だと思って観た方が幸せでしょう
かなりざっくりいえば25歳以降は課金しないと生きられないですから、ってシステム(ちょっと違うか?)
劇中でははっきり描かれないけど、この設定の裏側を考えるとちょっとおもしろいかもね

生きることに困らないだけの時間を手にした主人公だけど、ある悲しみを引き金に現状の社会の仕組みに反旗を翻す…というお話
なんというか最初はカイジ的な感じで自らの資本を元手に知恵と勇気とはったりで「持つ者」からいかに奪っていくか、って感じかと思ったんですが予想以上に主人公がいきあたりばったりで行動が雑すぎる
若気の至りと無駄遣いが鼻につき、そうこうしてるうちにまたギリギリ生活に…
そして物語も反社会なスタンスな主人公と法の番人的な時間監視局の男との小競り合いがはじまります
しょうじきいって何をメインに描きたいのか、そこら辺がかなりぼんやりしてる印象がぬぐえない

そして終盤になってくると展開じたいもちょっとツッコミいれたくなるところが続きます
主人公とギャングの対決とか「そんな勝負でいいのか?」と
ヒロインのお父ちゃんがわんさとボディガードをつれて、ってところはギャグにしかみえないんだがと
時間監視局の男の顛末とかうっかりさんすぎるだろと
なんか主人公も含めて全体的に雑な作りが目立つような気がしないでもない

それでも主人公の行動が必ずしも正しいことなの、と疑念を抱かせる描き方とかはよかった
あとはこの社会のシステムの裏側を観終わったあとにあれこれ妄想するのも楽しいかも
ちょっとネタバレ的に考察すると、基本的に時間がお金になるというシステムはみんな共通で平等なもの
でも実際は一部の富裕層を遊んで生活させるために作られたシステムで、それを支えるためにスラムの人=家畜という社会になっている
人類から寿命という概念はなくなっていて見た目も25歳のままな不老不死が実現している
しかし家畜が増えすぎても弊害しかないので富裕層の人口をみながら、バランスをとるためにスラムの税金と物価をコントロールして、「人の生き死に」そのものを制御している…
という感じなのかな、と個人的には思いました

なんとも世界観はおもしろいけど消化しきれてない感も強い一本でしたね

個人的評価:75点
オススメ度:おまえ25歳か、という人がいても個人の身体的な部分にツッコミはいれちゃならない




タイム 予告

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