2012年10月25日木曜日

バーレスク (2010/米)

監督:スティーヴン・アンティン
出演:シェール / クリスティーナ・アギレラ / エリック・ディーン / キャム・ギガンデット / ジュリアン・ハフ / アラン・カミング / ピーター・ギャラガー / クリステン・ベル / スタンリー・トゥッチ / デヴィッド・ウォルトン

田舎を飛び出してロスにやってきた少女アリ
仕事を探す中、偶然おとずれたクラブで繰り広げられる官能的な歌と踊りに感銘を受け…

前から気になってはいたけどなんとなく観てなかった作品
おとなのミュージカルドラマみたいな印象で観たわけですが、うん、とりあえず序盤は昔の名作ものっぽい雰囲気のある「どこか懐かし新しい」感じでおもしろかった
でも、最後まで観た後の感想としては「こんなもんかなあ」といった良くもなく悪くもないニュートラルな印象しかありませんでしたね

田舎から飛び出てきたポジティブ&アグレッシブな元気っ娘のアリは、ひとめ見て感銘を受けたクラブのショーに出たくて支配人に猛アタック
まったく相手にされないが、めげずに勝手にウェートレスとして押しかけ労働をはじめる
そうこうしてるうちにバーテンのジャックとも友だちとして仲良くなり、ようやくチャンスが巡ってくる…みたいなショー・クラブでのサクセスストーリーがメイン
最初にクラブに足を踏み入れた時に主人公の目にしたショーとか、そこから序盤のきらびやかな歌とダンスのミュージカルシーンはホントに楽しい

しかし、どうにもサクセスストーリーが軌道にのってくる中盤あたりからおかしくなります
そこまでは現代によみがえった古き良き時代の名作映画みたいなどこか懐かしくておもしろい展開だったのに、後半はなんかいろんなドラマを詰め込みすぎたせいかどうも視点が定まらない上に、けっきょくのところ中途半端な感じで終わっちゃってる
サクセスストーリー、婚約者のいるジャックとの関係、クラブのライバルとの関係、主人公とマダムの疑似母娘な関係、クラブの抱える金銭面の問題、そこに支配人のマダムのドラマが中途半端にからんできて、どんどんミュージカルというよりちょっとどろどろしたドラマがメインになってくるんですね

ちょっとどろどろした展開があっても次には歌と踊りでスカッと気持ちよくなれる、後半そういうところがない
なによりラストのドラマの締めくくり方が「なんかよく分からんけど全部うまくいった」としかいいようがない
とりあえずクラブの存続うんぬんを解決する手段は歌と踊りというファンタジーな要素であってほしかった
そして個人的に一番アレだった点は最後の曲のあまりに盛り上がらなさ
そこまでの展開がイマイチだったとしても作品をしめる最後の一曲で「うおおお!」と高揚するものがあればよかったのに、なんなんですかね…どうもグッとこない

そんな感じで出だしは最高だけど、ちょっと途中からの流れが個人的に肌に合わなかった一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:主人公の過去を掘り下げなさすぎ




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