2012年10月15日月曜日

推理作家ポー 最期の5日間 (2012/米)

監督:ジェームズ・マクティーグ
出演:ジョン・キューザック / ルーク・エヴァンス / アリス・イヴ / ブレンダン・グリーソン / ケヴィン・マクナリー / オリヴァー・ジャクソン=コーエン / ジミー・ユール / パム・フェリス / ブレンダン・コイル / エイドリアン・ローリンズ / マイケル・シャノン / アナ・ソフレノヴィック

1800年半ばのボルティモアで奇妙な密室殺人がおきる
それは作家ポーの小説とうりふたつの状況なのであった

ミステリ小説を真似た事件が次々おこる…!
まあ、ポーの作品を映像化してるという意味ではおもしろいけど、しょうじきミステリとしては古くさい
小説と同じことが現実で再現され…とか誰もが思いつくネタだし、今どきスパイスのひとつとして小ネタで使用するならまだしも。それをメインとして描く勇気はある意味すごい

自分の小説で書いたものと同じ事件がおこることに困惑するポー
そして事件はポーの愛する女性の誘拐という展開をみせ、犯人はポーにこんかいの顛末を小説として連載することを要求
女性を救いだすため、自分の作品と実際の事件を照らし合わせ、なんとか犯人を出し抜いて先回りしようとポーと担当刑事は奔走する
まあ、アレだ、この時点で犯人はポーの狂信者で屈折したファンなんだろうな、って予想がつきますね
とりあえずネタバレはしないけど、ミステリとしてこの作品のオチは「なんだかなあ」といった感じでした

それでもサスペンスとして観れば十分に楽しめます
事件がおきる→小説と照らし合わせ、犯人の次の一手をなんとか読み明かして人質を救い出すんだ、という流れはおもしろい
緊張感もあるし、あるていど「こいつ怪しくね?」みたいなクセのあるキャラがメイン&サブにごろごろいるので、犯人を予想しながら観れば楽しさも倍増かもしれません

個人的には最初の密室とか棺桶に生きたまま入れられるとか、そこら辺しかポーの知識はないんですよね
というか日本人にとってE・A・ポーとか微妙になじみ薄くないッスかね
なにはともあれ最近のブーム(?)である「戦う○○」みたいに、ポーがスタイリッシュアクションを繰り広げるような内容じゃなかったのはよかった
たまたまDVD化してから手にとって観たら「へえ、意外におもしろいじゃん」という楽しみ方が一番しっくりくるだろう一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:原題であるRAVEN、劇中にしばしば出てくる大鴉が作品的に生きてる、か?




推理作家ポー 最後の5日間 予告
 

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