2012年11月11日日曜日

悪の教典 (2012/日)

監督:三池崇史
出演:伊藤英明 / 二階堂ふみ / 染谷将太 / 林遣都 / 浅香航大 / 山田孝之 / 吹越満

カンニング問題に先生によるセクハラ、性との親の過剰反応なイジメの訴え、いろいろな問題を抱える学校で人気のたよれる先生の蓮実
しかし、そんな蓮実の闇の部分が徐々に浮き彫りになってきて…

まあ、アレだ、安定の三池監督作品だったわ
なんとなく「告白」とか「冷たい熱帯魚」みたいな感じなのかなって心構えで観たんですが、そんな作風な内容ではなかったですね
最初はごく普通(?)なインモラルでダークな雰囲気なんですが、主人公のゲスっぷりが加速してくるにつれて、三池さんが良くも悪くもいつもの調子で斜め上方向に飛ばしてきます
そこら辺が合わない人はダメかもしれん
要B級クソ映画耐性

学校の抱える問題に対し、表面上はその人の立場にたって頼れる良い先生な応対をする蓮実先生
しかし、裏では非情な手段により問題を起こす人物を排除していく
とりあえずは良キャスティングと言わざるえない主人公、伊藤英明でもってるところが大きいですね
表面的な良い先生というキャラがホントにうまく描けてると思う
そして途中経過をだいぶすっ飛ばして描かれる裏の顔、これがまたいい
「なんでそうなったのか」とかそういった主人公に対する考察はマジで無意味で、蓮実っていうゲスを観察する作品として割り切るのが吉でしょう

作風も蓮実の相棒について描く過去シーン辺りから「あ?」って感じでおかしくなってきて、どんどんそれまでの雰囲気からズレてくるんですよね
そこを「三池監督らしい」ととるか「うっわ、なにこれ」ととるか、そこが最大の分岐点になるかも
残念ながら後者の思いをいだいた人は最後まで楽しめないでしょう
要するにホントに「告白」っぽいノリを期待してる人にはオススメできない作品ですね

個人的にはこの作品の三池監督らしさは許容範囲で楽しめたんだけど、それでも終盤の殺し方の単調さはちょっと飽きるものがあった
まあ、最後の最後のオチで「え?ここからさらに?」って変な意味での終わり方に意表をつかれて楽しかったですが
とにもかくにも多くを求めちゃダメ、マジになっちゃなおダメって一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:to die





悪の教典 予告

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