2012年12月3日月曜日

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 (2012/英・加・スウェーデン)

監督:ジェームズ・ワトキンス
出演:ダニエル・ラドクリフ / キアラン・ハインズ / ジャネット・マクティア / リズ・ホワイト / ソフィー・スタッキー / ロジャー・アラム

ある田舎町の館に遺書を探す仕事で訪れたアーサー
もう誰も住んでいないはずの館でひとりの女を目撃したことにより、町で奇妙な事件が起こりはじめる

なんというか「これ古典ホラー映画のリメイク?」ってくらい古くさい作品でしたね
作中の時代設定的なアンティーク感と半廃墟化した洋館というコンボ、そして全体的な雰囲気にそぐわない主人公のキレイな見た目を楽しむ内容かもしれん
すっごいつまらない、ってわけじゃないけど今これを撮るんだったらもっと何かしらドラマ的な深みか、ホラー的なグロさ、もしくはミステリー的なひねった謎があった方がいいんじゃなかろうか感は否めない
そのくらい古くさい

仕事で怪しげな館にきたものの、地元の人たちは非協力的というかむしろ「さっさと帰れ」ってくらいにアーサーを拒絶する
そんな中でアーサーが無人のはずの館で黒衣の女をチラッと見かけたのをきっかけに町では子供が死に、また館では次々に怪奇現象としか思えないことが起こりはじめる
そんな「なにが起こってるんだ?」という部分が肝なんでしょうが、しょうじき町の住人たちは詳細まで事情を知ってる風なのがアレすぎる
主人公に対し「いいから帰れよ」という態度一辺倒じゃなくて、きちんと事情を説明すればそれですむ問題なんじゃねえのと言わざるえない

基本、館になんか怪しい気配がするってんで主人公が探索すると、チラッと姿を見せて消えるの繰り返し
遺書を探すために館にある膨大な文書に目を通すうちに、なんとなく館の主の事情がつかめてきて、たまに町に戻ると惨事がおこっとーる・・・みたいな
どんどん館での怪現象はエスカレートしていくんですが、けっこうなところにくるまで主人公がビビらずに探索する姿はどうかと思うわ
精神的にそんなタフかよ、と

あとは根本的に主人公をビビらせる意味なくね?という気もしないでもない
ようするに女の姿すらチラ見させればいいんだしさ
なんというか観てるとだんだん「これリング以降の劣化Jホラー作品臭もするな」みたいな印象も強くなってくるし、ホントになんで今さらこれを撮ろうと思ったのかなあ
目にする機会があれば観て損はしないだろうけど、あえて能動的に観る作品じゃない気がする一本でした

個人的評価:65点
おすすめ度:こっち見んな



ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館 予告

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