2013年4月19日金曜日

ラ・パロマ (1974/スイス)

監督:ダニエル・シュミット
出演:イングリット・カーフェン / ペーター・ケルン / ペーター・シャテル / ビュル・オジエ

官能的な女ヴィオラのショーを観ていた男、イジドール
謎の男に体を触れられ、ヴィオラとの関係を想う

普段の自分ならぜったい手に取ることはなかった
けど映画「インターミッション」でそのタイトルを見て、どんな作品か調べるうちに興味をひいて今回観てみることに
なんというか、オーソドックスで退屈なロマンスかと思いきや、ひとクセもふたクセもあるまさにクセもの映画でしたね
褒め言葉的な意味で眠くなってきても寝かしてくれない、不快になる一歩手前のきわどさ、痛気持ちいい系のカメラワークと音の使い方が印象的でした

ショーを観ている主人公イジドール
”想像する力”という題目とともに現れた怪しい男にイジドールはそっと触れられると、過去を振り返るような、未来を予見するような、妄想が拡大するような想いの世界が展開していく
そこではヴィオラを愛するイジドールと、そんな女に向けられた”深い愛”のことを愛するヴィオラの物語が描かれます
右から左へ、手前へ、奥へ、ゆったりと動くカメラ
それにあわせて優雅に、力強く、怪しく、恐ろしく演じるキャストたち
そこに美しい曲が重ねられていく

だけど、そんなゆったりとしたカメラと曲に身を委ねていると、急に話は展開し神経を逆なでするようなちょっと不快な音が作品を支配します
そんな緩急が個人的にはおもしろかった
物語や娯楽性とは違う映画の表現としてのおもしろさがあるかな、と
まあ、素人の感じ方なんでそっち方面の知識豊富な人からすれば「なに言っちゃってるのコイツ」と思われるかもしれませんが

良い意味でも悪い意味でも「なんだこりゃ」という記憶に残らざるえない一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:知識としてないものは想い描けない

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