2013年10月13日日曜日

キッズ・リターン 再会の時 (2013/日)

監督:清水浩
出演:平岡祐太 / 三浦貴大 / 倉科カナ / 中尾明慶 / 市川しんぺー / 小倉久寛 / 池内博之 / 杉本哲太 / ベンガル

ボクサーをやめアルバイトの日々を送るシンジ
刑務所から出てきたものの組は解散状態のヤクザのマサル、そんなふたりが再び出会い・・・

とりあえずこれ「キッズ・リターン」ではないのよね
もちろんストーリー的には完全な続きなんだけど、個人的な印象だと前作でシンジがボクサーのマサルがヤクザの道を歩み始めた時点からのif世界を描いてる「もうひとつのキッズ・リターン」みたいな感じの作品
これはこれでシンジとマサルの生きる世界を描いてるんだけど、あまりに誰もが想像できうるふたりの生き方で普通すぎる内容かなあ
かつての親友同士がボクサーとヤクザの道を進むことになった、というドラマとしてはおもしろいんだけど、どうしても「キッズ・リターン」の続編とは観られない

新人王をとりながらもジムの会長の経営優先方針から、格上相手のかませ犬として利用されるだけ利用されて引退したボクサーのシンジ
一方、5年ぶりに刑務所から出てきたヤクザのマサルは警察のしめつけにより組としては解散状態にあり、それぞれが細々とビジネスにいそしむ現状になじめない
いまだに古いヤクザ気質を捨てられないマサルに気力を失って日々を流されて生きるシンジは再び出会うことで、もう一度ボクサーとして復帰する決心をする
という流れの中で時の流れの中で変わってしまった人と世の中にあらがうマサルとシンジの物語ですね

なんというかマサルの性格がじゃっかん変わってる気がしないでもないのがちょっと引っかかります
まあ、そこら辺は前作のラストからちょっと時が経っているということで・・・と、思いこもうとしてもなかなか受け入れづらいくらいのキャラの変容っぷり
話が進むほど前作の続きというイメージが瓦解していき、どんどん別ベクトルのif世界を描いたリメイクっぽい感覚が強くなってきます
演出やら描き方が北野武リスペクトな部分もあるし、ホントに個人的には「もうひとつのキッズ・リターン」というとらえ方が最終的な印象ですね

そんな感じでボクサーとヤクザの道をそれぞれ歩む若者たちの物語、という風に「キッズ・リターン」を頭のすみに追いやってみれば普通に楽しめるドラマ作品でした

個人的評価:80点
オススメ度:シンジの彼女(?)とか必要だったか?




キッズ・リターン 再会の時 予告

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