2013年11月17日日曜日

悪の法則 (2013/米)

監督:リドリー・スコット
出演:ミヒャエル・ファスベンダー / ペネロペ・クルス / キャメロン・ディアス / ハビエル・バルデム / ブラッド・ピット / ブルーノ・ガンツ / ディーン・ノリス / ナタリー・ドーマー / ゴラン・ヴィスニッチ / トビー・ケベル / エドガー・ラミレス / ロージー・ペレス / リチャード・カブラル / ジョン・レグイザモ

ある弁護士が金の都合をつけたくて裏社会と関わりあうことに
そんな時、彼のクライアントが裏社会の組織とトラブルに巻き込まれ、弁護士は仲間もろとも組織から嫌疑をかけられる

偶然(?)とは言え完全にトラブルに巻き込まれた主人公がどうなっていくか、という話だと理解するまでしばらくかかりましたね
個人的な理解力がアレなのかもしれませんが、ホントに序盤は「主人公がなにかヤバイ裏の仕事に手を染めようとしている」ってだけで、あとはセックスとしがない会話劇で退屈きわまりなかった
だけどやっと事態が動き出してくると、どんどん加速度的におもしろくなってきます

知人を通して大金を都合つけるために裏社会と関わる覚悟を決める主人公の弁護士
仲買人とも接触し、すべては順調にいってるかと思われたが、本来の仕事である弁護士としてのクライアントが殺されたことから事態は急転する・・・
ようするに事件に巻き込まれた主人公が組織から命を狙われてさあ大変、ってストーリー
で、その組織ってのが殺しすら生ぬるい手段ですらない、という超絶冷酷無慈悲っていうね
そこらのアクション映画のように銃撃戦のすえにかろうじて逃げ延びられる、とかそんなレベルじゃない絶望感が主人公にじわじわと迫る様を描いてます

とりあえずホントに序盤の展開が他愛もない、というと過言かもしれないけどそれくらいとらえどころのない会話劇で退屈でしたね
そんな描写が鑑賞後には「だから、あんな分かりづらい描き方したんだ」と理解できなくはない
けど、やっぱり退屈なもんは退屈
とりあえず主人公がどうなって、事態がどうなっていくのか、ってのがホントにつかみづらい
それでもやっと事情が見えてくるといっきにおもしろくなってくる

で、いよいよ盛り上がりも最高潮ってところで、ね・・・
個人的にもそうでしたが、多くの人が鑑賞直後「は?」ってなるんじゃないですかね
そして、そのまま「なに、このクソ映画・・・。意味わかんねえ」と思ってこの映画を評価する人がいる、ってのも容易に想像できます
だけど、個人的にはかなりスルメっぽい印象で、鑑賞後にじわじわくる不思議な魅力があった一本
人を選ぶ作品とはよく言う表現ですが、そんな言葉の10倍は人を選ぶ映画でした

個人的評価:80点
オススメ度:どことなく北野武作品っぽいような気がしないでもない




悪の法則 予告

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