2014年11月16日日曜日

天才スピヴェット (2013/仏・加)

監督:ジャン=ピエール・ジュネ
出演:カイル・キャトレット / ヘレナ・ボナム・カーター / ジュディ・デイビス / カラム・キース・レニー / ニーアム・ウィルソン / ジェイコブ・デイビーズ / ドミニク・ピノン

頭脳派の少年T.S.スピヴェットは同じく頭脳派の母、肉体派の弟と父、そして姉とともに暮らしていた
T.S.のもとにスミソニアンからベアード賞の受賞の連絡がきてまもなく、弟が銃が原因で死んでしまう

頭脳派といっても頭でっかちなだけじゃない天才、さらに個性豊かな家族もみんな魅力的に描かれてます
じゃっかん風変わりな部分を楽しむ雰囲気系な作品と言えなくもないんで、人を選ぶかもしれません
基本的に愛くるしいかわいらしさを強調したコミカルな作りで、それほど堅苦しい作品ではなかったですね

発明は父のものだと嘘をついて一度は断ったベアード賞の受賞式だけど、意を決してひとりで家出するようにワシントンを目指す中、いろんな人と出会ったりゆっくりと自身を見直していくことで少年の魅力を描いていく内容
自分自身を見つめ直すパート、他人との出会いのパート、そして思考するだけじゃない飛んだり跳ねたりの冒険パートがあることでT.S.のやんちゃな面もみれておもしろい

弟の死をはじめ、いろんな要素がけっこうあっさりと消化され、コメディタッチな作風も手伝ってライトな自分を見直す冒険活劇な印象を受ける
だけど、それこそが重要なことになっていて、あっさりとスルーしたような部分があとあとできいてくるからいい
作り笑いのような表層的なT.S.だけの話でない、家族の温かみを染み込むように感じさせられた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:変に悟りきってない子供らしさが残ってるのが小憎らかわいい




天才スピヴェット 予告

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