2014年11月19日水曜日

想いのこし (2014/日)

監督:平川雄一朗
出演:岡田将生 / 広末涼子 / 木南晴夏 / 松井愛莉 / 巨勢竜也 / 高橋努 / 川籠石駿平 / 佐藤二朗 / 村杉蝉之介 / 鹿賀丈史

女たらしで金に汚い男の本多ガジロウは、ある日、路上に飛び出して車にひかれてしまう
ガジロウはなんとか一命をとりとめるものの、車に乗っていた四人は死んでしまい、彼にだけ姿が見えて触れられる存在として付きまとうのだった

わりとライトでコメディタッチな印象が強く、あまり思いっきり泣けるような心に響くドラマじゃなかった感じ
作品全体がどこかTVドラマっぽい雰囲気をかもしだし、死んだ四人の想いのこしを成就させるちょっと良い話集っぽい
主人公のキャラと演者さんのマッチングは良い感じで、チャラくてダーティな存在感だけはよかったですね
けっしてつまらなくはないけど、過度な期待はしない方が楽しめるザ・普通な作品だな、と思いました

基本は主人公が四人の死者が貯め込んだ金をもらうことで、現世への未練を代行する流れ
そんな中でけっこう終盤にさしかかっても性格の悪さがブレないガジロウさんは素敵かもしれん
口が悪くて誤解されやすい性格とか、そんなヌルいキャラじゃなく、ホントに最低な野郎っぷりを貫いていておもしろい
エピソードじたいもガジロウと恋人を重ねて感じられるファンタジーな最初の話、そして次にはなんだかんだで「そこにいると思わせてくれた」という現実的な話という差別化された二編までは楽しめました
だけど、あとはなんかファンタジー一辺倒で代わり映えしない話が続いて物足りない

話の流れ以外でもあまりに主人公が登場人物と偶然に遭遇する場面が多く、ご都合主義で強引すぎる展開が気になる
さらにクライマックスにかけていきなり良い人っぽい行動へ傾く主人公の姿にも違和感がある
ちょっとした偶然の重なりのファンタジーさは良いスパイスになるけど、ここまでやられるとさすがに鼻につきますね
と、良い話の寄せ集めではあるけど、気になる部分も多々ある作品でした

個人的評価:60点
オススメ度:ポールダンスやろうってとこに至る思考経緯が理解できんわ




想いのこし 予告

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