2009年11月22日日曜日

デス・プルーフ in グラインドハウス (2007/米)

監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル / ロザリオ・ドーソン / ヴァネッサ・フェルリト / ジョーダン・ラッド / ローズ・マッゴーワン / ゾーイ・ベル / シドニー・ポワチエ / トレイシー・トムズ / メアリー・エリザベス・ウィンステッド / クエンティン・タランティーノ / マーシー・ハリエル / イーライ・ロス / オマー・ドゥーム / マイケル・バコール / モニカ・スタッグス / マイケル・パークス / ジェームズ・パークス / マーリー・シェルトン / ニッキー・カット / エレクトラ・アヴェラン / エリゼ・アヴェラン


テキサスの美女三人組は今日もハメを外してバーに通う
しかし、そこに彼女たちをつけるように一台のドクロマークの車の姿があった

「イングロリアス~」で、自分の映画に対する感性を疑わざるえなくなったので、昔に買って積んでいたこの作品を引っ張り出して視聴
結論から言うと、めちゃくちゃおもしろいじゃないッスか、この映画
やっぱり「イングロリアス~」は個人的に受け付けない作風だったんですね

昔の低予算B級映画を上映しているスタイルで画面にはフィルムノイズや音飛び、カットの断絶なんかを再現してます
じゃっかんやりすぎでウザイ気がしないでもないですが、まあ許せる範囲内
なによりおもしろいのが、ちょっと古い時代を意識させる田舎を描き、そこに昔のフィルム風の演出しておきながら、普通に携帯はあるし今どきの車もちゃんと走ってるれっきとした現代が舞台になっており、そんなアンバランスさが絶妙にいい味出してます
どうでもいいまくしたてるような無駄なセリフも心地よく、それでいて所々に画面に注意を向けてくれるシーンをはさんでくれるので飽きない

それでも前半があまりに会話だけでだらだらしてるかな、やっぱり最近のタランティーノは個人的に理解できない作風なのかなあ、と思いもしましたが、そのギリギリの線でいっきに展開が加速していきます
マイクが美女三人組をイかせるシーンとか、まったくもってバカでB級で最高に素敵かっこいい
で、そこから再び新たな展開が始まるんですが、序盤の会話劇はじゃっかん退屈だったけど後半開始時のそれは最初のと違って普通に聞いてて楽しいから困らない
そこから「これはそういう映画なのか」と安心して観てると、クライマックスで「そっちにいくのかよ」と気持ちいい裏切り方をされて大満足

やっぱりこれですよね
小ネタがちりばめられてるのはなんとなく理解できますが、それが分からなくても普通に楽しめる
個人的に「イングロリアス~」は前半のだらだらした感じが全編続いてそのまま終わっちゃった感じに思えるんですよね
とはいえ、いくらこの映画がおもしろかろうと、本当にB級のノリがダメな人には合わないだろうな、と
あとは「ダーティ・メリー~」とか楽しめれば問題なくおもしろく思えるかと

そんなわけで、映画がおもしろいか否かなんてホントに人それぞれってことで
俺がおもしろいものがお前も絶対おもしろいわけはなく、その逆もまたしかり
自分の感性を人と比べても意味がないと再認識させられた作品でした

個人的評価:80点
オススメ度:モンスターカーはかっこいいのお




デス・プルーフ in グラインドハウス 予告

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