2010年6月20日日曜日

フィクサー (2007/米)

監督:トニー・ギルロイ
出演:ジョージ・クルーニー / トム・ウィルキンソン / ティルダ・スウィントン / シドニー・ポラック / マイケル・オキーフ / ジュリー・ホワイト / デニス・オヘア / テリー・セルピコ / ケン・ハワード / デヴィッド・ザヤス / デヴィッド・ランズバリー / ロバート・プレスコット / メリット・ウェバー





大手法律事務所に勤める揉み消し担当のマイケル
ある日、同じ事務所の弁護士が問題を起こしたことにより、その揉み消しを行おうとするのだが

たまにはサスペンスものでも、と思って観たものの…なんとも言えず眠かった
とにかく地味すぎる上に、「これどんな映画なんだろう」と要点をつかむまで時間がかかってしまいました
まあ、そこら辺は私の理解力のアレがナニなだけですが
あと、ぶっちゃけ「おまえジョージ使いたかっただけちゃうんか」ってくらいに、ホントにジョージ・クルーニーの演技に作品のほぼすべてをかけてる感じ
個人的な印象ではジョージ映画だね、ってくらいしかない

超大手の製薬会社が集団訴訟されており、主人公の勤める法律事務所では会社側を弁護している
その担当弁護士が原告がいる前でいきなり素っ裸になってしまう事件が発生
担当弁護人はそううつの病気でふだんは薬を常用しているが、数日のんでいないという
そんな不安定な状態の彼のやったことを揉み消そうと主人公が派遣されるが、男は逃げ出した上に原告側に有利な製薬会社の裏事情をもらそうとしだす…と
そんなお話
で、お約束な感じで主人公はこの製薬会社の秘密みたいなものをうんぬんかんぬんで、どんどん大きな企みに自らも巻き込まれていってしまう

設定と素材はホントにおもしろいと思うんですが、とにかく地味。とことん地味
十数年かけて弁護してきた相手がアレな感じで、じょじょに心の均衡を失っていった担当弁護士ってのも分かるけど、あまりにその描写が「重度のうつで常軌を逸した男」としかこの作品からは見てとれない
さらに主人公の揉み消し屋としての力量もよく分からず、なんか凄腕って説明されても「ふーん」としか思えない
描写してほしい所をしてくれない感が漂ってますね
どうせなら主人公をもっと汚い男として描く、なんらかのエピソードがあってくれた方が終盤に生きてきた気がしないでもない
製薬会社と原告団の対立もそんなに大げさに描いてなく、数字だけで「すごい」と思わせるのはきつくないですかね

いやあ、ホントにジョージ映画にするんだったら、もっと主人公を怪しくしてほしかった
善人ぶっていろいろ探ってるけど、結局は利己のためなんじゃ…?っていう怪しいムードがあれば、個人的にはかなりツボな作品になってたかもしれません
大げさでにぎやかすぎるサスペンスもアレですが、地味すぎても眠いだけな気がする一本でした

個人的評価:50点
オススメ度:三頭の馬とはなんだったのか




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