2010年6月6日日曜日

ファイナル・デス・ゲーム (2009/米・スペイン)

監督:アルバロ・デ・アルミニャン
出演:マイク・ヴォゲル / エリザ・ドゥシュク / イーサン・レインズ / ナイケ・リベリ / ゲイリー・ピケール / アンデラ・パルド / ボリス・マルティネス / アレックス・オドヘリティ / リンゼイ・カーライン・ロバ / リリアム・コウリ






ジェイソンたち男女七人は、偶然ゆずりうけた「マンバ」と呼ばれるアンティークのボードゲームをする
しかし、そのゲームは敗者としてのペナルティ=死が現実に引き起こされるものだった

「ファイナル」「デス」「ゲーム」
この三つの単語のいずれかを含むだけであら不思議、あっという間にB級映画のタイトルのできあがり
ファイナルなんちゃら、デスなんちゃら、なんちゃらゲーム…そんなひとつでも効果絶大な単語、そのすべてを兼ね備えた誰が見てもはっきりくっきり明らかにB級な作品、それが「ファイナル・デス・ゲーム」だ
…もうちょっと頭を使ったタイトルを考えてもいいと思うんだ、ボク

公式で「ジュマンジ」ダークサイド版と言っちゃってる通り、そんな感じのゲームが現実になる系のお話
個人的には「ファイナル・デスティネーション」シリースに近い感じがしましたが
ゲームでの暗示通りに仲間たちが死んでいって、いよいよ主人公が「これって、ゲームが現実になってね?」と言い出して仲間に相談するけど、「んなわけあるかよ。バーカバーカ。おまえの母ちゃんでーべーそー」みたいに仲間には相手にされず、それでも次々に死人が増えていくにつれて問題解決にむけてみんな本気モードになる、と
ようするに「どこかでみたような設定の寄せ集め」で作った、無難だけど新しさの欠片もないキャンプのカレーみたいな作品

とりあえず死のシチュエーションはパッとするものがなくて、死のショーと呼ぶには弱いんですが、いちいち微妙にエグイからそこら辺はおもしろい
死んだ、と思わせつつ実は完全に息を引き取ったわけではなく、そこからじわじわと苦しんで死んでいく様を描いてます
まあ、たぶんそれが描きたかっただけの映画なのかもしれませんが

この作品にはわけありの刑事さんが主人公グループとは別に出てくるんですが、この刑事さんが本当に取って付けたようなキャラで意味が分からない
刑事さんサイドでもなんか物語があるみたいですが、いっさい本編では描かれず、唐突に設定を自分で語り出して主人公たちにからんできても困ります
その刑事さんサイドの話の根底部分が実は主人公たちの行動とリンクしていた…というわけでもないんで
あとは解決に向けて主人公が考えついたことがあまりに馬鹿馬鹿しくて、「いや、さすがにそれは無意味だろ」と言わざるえない
それを受けてラストがどうなったかは観た人の感想にまかせますが、たいていの人は「まあ、そうなるわな」と思うでしょうね

そんな感じで、すっごいおもしろい作品じゃないけど、まったく楽しめないってわけじゃない「暇つぶしにぴったり」な映画でした

個人的評価:60点
オススメ度:B級ホラーのクセにファックシーンがないとか




ファイナル・デス・ゲーム 予告



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