2010年6月2日水曜日

いぬばか (2009/日)

監督:ヨリコジュン
出演:スザンヌ / 徳山秀典 / 岡田亮輔 / 相沢まき / 前田健 / さがゆりこ / 浜谷健司 / はなわ / 原口あきまさ / 赤座美代子 / 渡辺美奈代 / 島崎俊郎 / 宮崎美子







熊本から雑種の愛犬ルパンを連れて上京してきた少女すぐり
犬馬鹿なすぐりは、ひょんなことからペットショップで働くことになる

きた!やった!久しぶりに真性のクソ映画だった!
犬の映画なのに犬好きにもオススメできないほんまもんのクソ映画だ!
いやあ、まあ、テンション上がるわあ
映画を観ててこんなに痛々しい気持ちになったのは初めてかもしれません

ペットショップで働きつつ「犬が好き」という先にある、犬のために考えることを学んでいくようなそんな感じの内容
生死の問題とか人と犬の関係とか、まあ、そこらへんをありきたりに浅く展開させていく方向で
あまり出演陣の演技うんぬんにはふだんは言いませんが、この作品は本当にヒドイ
店長の哲平と店員の健太郎以外はびっくりするくらいクソ
主人公のすぐりを含めて「クソが立ってしゃべってやがるぜ」と言いたくなるくらいのレベル
特にあまり詳しくないので定かじゃありませんが、芸人っぽい人がちょろっと出てきては持ちネタを披露していくさまは失笑をこえた無表情もの

ストーリーはありきたりだけど、そう悪いもんじゃない
映画作りにやる気が感じられないクセに、トンデモ映画じゃなくてけっこうまっとうなのを作ろうとしてるから質が悪い
開き直ってバカ全開のトンデモ映画にしてくれれば耐えられるものの、あのラストのドッグダンスを見せられたら…もう、許してくださいとしかいいようがない
本当に痛い
あいたたた…と観るのも辛いくらいに痛々しい。マジで
身内ネタとして撮ったものを「どう?これいいでしょ?」みたいに見せられているような痛々しさです

あとはすぐりと愛犬ルパンのからみがほぼないのはどうかと
そもそも演技的にもすぐりに「まったくなついてない」のがモロバレなルパンの態度からして、もうどうかと思うけど、それにしても主人公のエピソードとして愛犬との絆みたいのを描かない犬映画ってのもある意味で斬新じゃないでしょうかね
ドッグダンスがそれだ、って意見もあるかもしれませんが、しょうじきじゃれてるだけにしか見えないので
犬もいちいちかわいくていいんですが、出てくる犬の演技力も素人くさいってのはどうなんですかね
リアリティとか、そこら辺を描く内容じゃないと思うんですが

と、この映画を観たとたんに「これは、やっちまったか」と思わせてくれる、そんな作品です
うん、観る前に気づけ、というか「ある意味で予見できただろ」というツッコミは無用
主人公が喜々として犬のうんこを持ってる印象だけが残る素敵な作品でしたね

個人的評価:10点
オススメ度:ED曲はちょっと気になる




いぬばか 予告



映画「いぬばか」 [DVD]
ポニーキャニオン (2010-04-21)
売り上げランキング: 4960

0 件のコメント: