2010年7月11日日曜日

プレデターズ (2010/米)

監督:ニムロッド・アーントル
出演:エイドリアン・ブロディ / トファー・グレイス / アリス・ブラガ / ローレンス・フィッシュバーン / ダニー・トレホ / ウォルトン・ゴギンズ / ルーイ・オザワ・チャンチェン / オレッグ・タクタロフ / マハーシャラルハズバズ・アリ




目が覚めると上空から落ちている途中で、落ちた先は見知らぬジャングルだった
そして、訳の分からないまま同じ境遇の兵士たちがこのジャングルに集う

いちおうは続編ですが、内容的にはもう一度新たに作りなおしてみた「プレデター」みたいな感じ
続編にありがちな前作までの設定を知ってて当然というスタンスではなく、あくまで一から説明しなおしつつ話が進むのはいいですね

話的には見知らぬジャングルに集められた世界各地の名のある部隊の兵士たちと、囚人、ヤクザ、暗殺者、医者という面々が、とりあえず脱出を試みるうちに自分たちがとんでもない境遇におちいってることを知っていく・・・みたいな
開始早々いきなり上空から意識を失って落下してるところから始まり、ジャングルに降りたってそれぞれ様々な武装をした兵士たちと合流していくところは先を期待させてくれて楽しいですね
いわゆるRPGでいうところのバランスのとれたパーティ、FPSでいうところの役割と装備が違うチーム編成でまるでゲーム感覚みたいに描いてます

序盤はまずおかれた状況を把握
中盤はいよいよ狩りの始まり
って感じで非常にバランスよくできているんですが、いかんせん突出した何かがないんで「普通のサバイバルアクション」という印象しかない
さらに一から丁寧に作ってるのはいいけど、それゆえにプレデターさんが重い腰を上げて登場するまで長いこと長いこと
観てて退屈してきたところで派手なシーンをはさむのは飽きがこないんですが、最初のテンションを100として徐々に退屈さが出てきて70までテンションが落ち込んだ時、派手なシーンで盛りあがるんですが、90くらいまでしか回復しきれない
ようするに途中途中でビクンビクンと盛り上がるポイントはあるんですが、総じてみるとテンションが徐々に徐々に下降気味になります

しょうじき話自体も「とにかく逃げようぜ」というだけで、ほぼずっと逃走劇でしかない
せっかくタイトルの意味が分かったシーンでも、だからどうなのとしかいいようがない
せっかく個性的なキャラを集めたんだから、もっと狩られる側になったことによるドラマを深めてくれてもよかったのになあ、と
ぶっちゃけ普通のドンパチアクション以上のものはないです
というか、そんな極限でのドラマを描きたかったんじゃないのか、これ
なまじプレデターという看板が邪魔をして、窮屈な内容になっちゃってる気がしないでもない

ラストもラストでなんか普通だし・・・
時代劇ライクな決闘シーンとか、医者のエピソードとか、そんなはっちゃけた所をもっと広げていってくれてもぜんぜん問題なかったと思うんですが
みんなが知ってるプレデター以上のものがなにもないのが現実
つまらなくはないけど、ここがよかったって所も少ない、本当に普通のB級SFアクションでした

個人的評価:65点
オススメ度:ファックファック言い過ぎだろ。しゃぶれよ




プレデターズ 予告

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