2010年8月10日火曜日

ザ・リッパー (1982/伊)

監督:ルチオ・フルチ
出演:アルマンタ・サスカ / アレクサンドラ・デリ・コリ / パオロ・マルコ / ジャック・ヘドレー / アンドレア・オッキピンティ / ハワード・ロス / フレッド・ウィリアムソン / ダニエラ・ドリア







ニューヨークでおきる女性の連続切り裂き事件
捜査に乗り出す警部に挑発的なアヒル声の犯人からの電話が届くのだった

もうそのタイトルを見ただけで「まがうことなくB級映画です」と認定できる作品
そして、期待通りのB級映画だから安心ですね
だけど中身はけっこう普通におもしろいミステリーものに作ってあります
雰囲気的には「ホラー映画の手法でミステリーを作ってみました」な感じ
悔しいことに、その融合がけっこう良い方向に作用してるからアレですね

ホラー映画としての殺人鬼ものが主軸にあるものの、その正体が分からない
しかも、登場人物に対して「こいつが犯人なのか?」みたいな小憎らしい演出が用意されていて、わりと殺人鬼が誰なのか分かりづらい作りになってます
そんな犯人が誰なのか気にしつつ楽しむミステリーホラーがわりと楽しい
まあ、なによりアヒル声の…というかドナルド声の犯人が素敵すぎる
ドナルド声が出るたびに「ああ、今、俺はB級映画を観てるんだなあ」という幸福感を味わえます
他にも特に序盤にB級映画チックな演出が多く、どれもこれも「B級映画の職人」的な熟練のB級テクで作られてるんで、どっしりと構えたB級横綱相撲みたいな安定感があります

微妙に古い映画だから仕方ないのかもしれませんが、「おまえふざけてるだろ」と言わざるえないメインテーマ曲が耳障りで逆に素敵です
タイトルとともに曲が流れてきた時は乾いた笑みがうかびましたね
観てるうちに古い作品だということを忘れて熱中してるところに、くだんの曲が流れてきてB級世界に引き戻してくれます

で、本筋のミステリー部分ですが、さすがに今ではそう目新しさを感じないオチではありますが、そこはそこで各自脳内補完すれば悲劇的な結末に何か感じるものがあるでしょう
まあ、そこでも例の曲が流れてくるんですけどね
そんな感じで、バカにして観るとけっこう意外な面白さがあって「やだ、こんな映画を楽しんじゃってる」と思うことでしょう
ただちょっとグロイシーンもあるので注意が必要かもしれません
そこまでひどいグロではないですが

個人的評価:85点
オススメ度:グワッ!グワッ!グワッ!




ザ・リッパー 予告



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