2010年8月13日金曜日

ヒックとドラゴン (2010/米)

監督:クリス・サンダース / ディーン・デュボア
出演:ジェイ・バルシェル / ジェラルド・バトラー / アメリカ・フェレーラ / クレイグ・ファーガソン / ジョナ・ヒル / T・J・ミラー / クリステン・ウィグ / クリストファー・ミンツ=プラッセ







ドラゴン戦う偉大なバイキングとしての父を持ちながら、ひ弱な体で鍛冶の仕事しかさせてもらえない少年ヒック
ある日、伝説のドラゴンであるナイトフューリーを撃ち落としたヒックは、その落下現場で傷ついたドラゴンと出会う

予告を見たときから気になってたけど、なんかわけ分からない芸人が映画の宣伝してたのがマイナスイメージになってスルーしようかとも思いながら、くだんの芸人がメインの声優に関わってないと知り鑑賞
いやあ、結果的には観てよかったわ
基本的にファミリー向けなんですが、芯がしっかりしていて一本の映画としてもかなり良質でしたね
子供向け独特のゆるさはあるけど決してゆるすぎず、トゥースかわいいねってだけの内容でもなく、きちんと話と世界観が作り込まれてておもしろい

屈強な父を持つひ弱な息子が、それまでの常識を覆す行為をして反感を買いながらもやがて認められる・・・しょうじきありふれた話なんですが、そう感じさせないたくみな演出で最初から最後までまったく飽きるポイントがありませんでしたね
主人公のヒックがまた思ってたのと違って、ひ弱で優しすぎるゆえに内向的なキャラかと思ったら、けっこう身の程知らずな行動力あるキャラで、またそんな性格が作品のおもしろさをひきたててます
一方のドラゴンのトゥースもかわいい所はきちんとかわいく、しかし忠実な犬っぽい性格というより茶目っ気のある猫っぽい性格がいい

話が進むにつれて最初はどうしようもない存在だったドラゴンたちが、どんどん愛嬌のあるキャラへと印象が変わっていくのも楽しい
さらにヒックと父親の関係もひとつの主題なんですが、その描き方もこってりしすぎず、かといってあっさりしすぎてもいない感じでちょうどよくて、「ああ、はいはい、どうせこうなるんでしょ」みたいな観てて冷める瞬間がないか素敵です
あとはラストも粋というかなんというか、ヒックのアレはまさに「ゆるすぎない」と感じる大きな点でしたね

子供向けのゆっるいCGアニメ映画となめてかかると、その完成度の高さに驚くかもしれません
特に異種族間の友情ものが好きな人にはたまりません
小さな子供を連れてファミリーで、いちゃいちゃしながら恋人同士で、そして普通の映画好きな人がガッツリ観るものとしても楽しめるオールマイティな作品な気がしました
これを観たらぜったいドラゴンのおもちゃが欲しくなる
いいおっさんが普通にトゥースの人形とか真剣に欲しいと思っちゃうくらいです
べ、べつに普段から部屋にファンシーな小物とか置いてないんだからね!勘違いしないでよね!

個人的評価:100点
オススメ度:トゥースさんツンデレドラゴンやで




ヒックとドラゴン 予告

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