2011年3月3日木曜日

乱暴と待機 (2010/日)

監督:冨永昌敬
出演:浅野忠信 / 美波 / 小池栄子 / 山田孝之










みすぼらしい一軒家に越してきた若い番上夫婦
夫が近所に挨拶周りをしていると、お経を唱えるスエット姿の奇妙な女の子に出会い・・・

脱力系、シュール系、どっちでもあるようでどっちでもないような独特な雰囲気を持つコメディでした
かなり観る人を選ぶ内容で、個人的にはかなり楽しめたけど「はあ?なにがおもしろいのか、意味わかんね」という意見があってもわからんでもない作品ですね
コメディのようでサスペンスのようでドラマのようで、やっぱりコメディみたいな感じでしょうか

番上が引っ越し先の近所に挨拶周りしてると、奇妙な女の子の奈々瀬と出会う
その奈々瀬の兄がまたへんてこなキャラで、しかも番上の妻のあずさは奈々瀬とその兄に面識があり、しかも強く憎んでいる
そんな四人の日常が進むにつれて、どんどん四人の愛と憎しみ的な関係が絡んでいきつつ、各キャラの性癖も表にでてくる、と
そんなところをドキドキにやにやしながら楽しむ作品でしたね

最初はシュールななんでもありコメディかと思ってたんですが、登場人物の過去のしがらみが浮き出てくるにつれて「なんか普通じゃないな」感が強くなり、同時におもしろくなってきます
小者な番上、バイオレンスなあずさ、気持ち悪いお兄ちゃん、そしてめんどくさい奈々瀬
中でもやっぱり奈々瀬の存在が一番おもしろいですね
ずっとおどおどしてて、他人に嫌われないように気を使って生きている頭のゆるい小動物・・・のようで、みたいなところがたまらない
奈々瀬のキャラをあるていど把握できるとホントにおもしろくなります
ぜったいに周りにひとりはいるタイプな、ある意味でかなりリアルな性格の描き方な気がしました
他人は自分が考えてるほどバカじゃないし、シンプルでもない

個人的にはもっとサスペンスよりな大きな事件を描きつつ、みたいなのを期待してたところがあって、じゃっかんん物足りなさは否めなかったですが、まあ、これはこれでいいかなと
ホントに油断してるとサスペンスタッチになったり、いい話になったり、かなり頭の悪いコメディになったり、観てて飽きない一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:復讐なら仕方ないな



乱暴と待機 予告



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