2011年3月29日火曜日

RPG (2009/カナダ)

監督:アレクサンドル・フランキ
出演:リッキー・メイブ / マーク・アントニー・クルパ / トレヴァー・ヘイズ / ティーオ・ホルン / ケント・マッケイド / クラウディア・ジュルト / ニコラス・ライト








剣と魔法のファンタジーゲーム世界のような成りきり体験のできる場所
そこにのめりこんでいく恋人に悩むエリックは、やがて彼女をそこから救い出そうと乗り込むのだが

リアルを忘れて森の中でファンタジー世界ごっこに興じるいい大人たちの話ですね
まあ、なんというか…その、「で?」っていう感じが強烈に否めない序盤が退屈すぎてどうしようもない
主人公エリックの兄貴、そしてエリックの恋人が週末ファンタジーごっこにどっぷりはまってしまっている中、自宅で父親を介護している主人公はそれを冷たい目で見ている
で、もうガマンならねえって感じで、そのごっこ遊びの場所に恋人を連れ戻しに乗り込んでいく、というのが序盤の流れ
これがまたまったく盛り上がらない

日常に割り込んでくるなりきりバカたちをおもしろおかしく描くわけでもなく、現代社会の裏側みたいに冷めた感じで皮肉って描くわけでもない
コスプレなりきりごっこを淡々と見せられる苦痛と、悪い意味でまったく先が見えない序盤の展開はホントにどうでもいい薄味っぷり
しょうじき終盤の展開をやりたかっただけの作品みたいな感じが強いです
ホントに終盤はいっきに盛り上がってきておもしろくなるんですが、それまでこの映画を観続けるという行為のハードルが高すぎる

主人公の恋人関連の描き方とか、終盤になるとかなり良い味が出てきます
ファンタジーごっこの中で「現実」をとらえていく様子は生々しいし、かなり個人的なことだけど「現実とごっこ遊び」の境界線の混同しやすさってのは理解できるからおもしろい
そういう意味では前半の淡泊さがいきてきて、後半のスパイシーっぷりを引き立てている…といえなくもない、のかなあ
とりあえず、こういう設定の映画として「観たい」と思ってるものをちゃんとみせてくれてるんだけど、それと同時に「別に観たくない」って部分までセットでついてくる、なんともいえないもったいない作品でした

個人的評価:60点
オススメ度:すばらしきネズミの国理論





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