2011年3月20日日曜日

キック・アス (2010/英・米)

監督:マシュー・ヴォーン
出演:アーロン・ジョンソン / クリストファー・ミンツ・プラッセ / マーク・ストロング / クロエ・グレース・モレッツ / ニコラス・ケイジ / クラーク・デューク / エヴァン・ピーターズ / リンゼイ・フォンセカ / マイケル・リスポーリ / ギャレット・M・ブラウン / ザンダー・バークレイ / オマリー・ハードウィック / エリザベス・マクガヴァン / ランドール・バティンコフ / デクスター・フレッチャー / ヤンシー・バトラー




なんの取り柄もないオタク少年デイブ
コミックでだって特殊な能力なくてもヒーローをやってる例もあると、悪を傍観する側からヒーローになることを決意するデイブだったが…

いや、もう最高
なんというか、もう最高
予告をみた時から近所で上映しないのが悔しくって、パッケージ化するのを心待ちにしてた作品なんですが、かなり良い意味で予告にだまされた
だって、普通に考えてなりきりヘタレヒーローが、なんとはなしに本物の悪党にからまれて、いつのまにやら街のスーパーヒーローになる様子をコミカルに描くような内容だと想ってたら、ね…
マジでこの映画、甘くない

オタク少年がヒーローにあこがれて、小さなことからコツコツとって感じで地味ダサヒーローになるまでは、まあ、普通の流れ
だけど、正義のヒーロー「キック・アス」になっての初戦が「え?」って言わざるえない
というか最初ぜったい夢オチだとばかり思ってたのに
そこからこの作品のほめ言葉としての「ヤバさ」を痛感していきます
とりあえずアクションシーンの本気っぷりがヤバイ
そして、暴力シーンのえげつなさがヤバイ
コミカルヒーローものという羊の皮をかぶった本体である狼の姿を隠すことなく、堂々とヤバさっぷりをあけっぴろげている

ストーリー展開もかなりおもしろく、まさにヒーローものとしてのお約束的な展開をすべて盛り込んであってぜいたくすぎる
かといって消化不良な感じもそんなにしなくて、バカな作品を真剣に、しかも丁寧に描いてるからもう最高に素敵
B級アクションであることにちがいはないけど、へたなメジャーA級映画より完成度は高い気がしないでもない
作り手の楽しんでやってる感と、キチンとマジメにやってる感がひしひしと伝わってきますね
そして、久しぶりにニコラス出演作品で、彼をカッコイイと思えました

あとは個人的にBGMの使い方がいいな、と
スタイリッシュさと悪ふざけとガチアクションのバランスがBGMと相まって、かなり見応えのあるものになってると思います
ちょっとラストのあたりのCGの使い方がしょぼいのと、ラストバトルのやり残した感(わざとだろうけど)がモヤモヤするけど、総じて個人的にかなり好みの素敵映画でした

個人的評価:95点
オススメ度:その童貞を誰から守るというのか、それが問題だ




キック・アス 予告



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