2012年1月13日金曜日

フォーリング・ダウン (1993/米・仏)

監督:ジョエル・シュマッカー
出演:マイケル・ダグラス / ロバート・デュヴァル / バーバラ・ハーシー / レイチェル・ティコティン / チューズデイ・ウェルド / フレデリック・フォレスト / ロイス・スミス








蒸し暑い夏、工事渋滞、エアコンの故障した車中、騒がしい他の車、うるさいハエ
男はたまらず車を乗り捨てて家に帰るのだった

新年も早々に日々に疲れたおっさんが代わりにキレてくれる男の姿を見てスッキリしよう、っていうわけなようなそうでもないような感じで鑑賞
個人的に「冷たい熱帯魚」みたいな雰囲気を思い描いてたんですが、実際はなんとも軽いような重いようななんとも言えない微妙な印象がする作品でしたね
観てもスッキリしたような?そうでもないような?となんともハッキリしない感が全開です

ねっとりじっとり、じわじわと些細に不快な出来事が積み重なる中、男はたまらずに自分の車を放置して家路についてしまう
その後も執拗に不快な出来事が男を襲い、いよいよもってがまんの限界をむかえ…みたいな話
キレる中年の姿を楽しむ内容で、男のキレっぷりがエスカレートするにつれて同時にバックボーン的なものがじょじょに見えてきます
狂気の雪だるま式の展開と凶器のわらしべ長者が見どころ、なんでしょうが…

なんともシリアスでじめじめした男に対する不快さの圧力みたいなのの反発で、みたいな重い内容でもないんですよね
かといってキレることをエンターテインメントとして特化してありえないバイオレンスに身を任せるような軽い内容でもない
個人的にはかなりどっちつかずで、どう観ていいのかずっと心が不安定な状態で鑑賞してました
悪く言えば中途半端なデキなんですが、ストーリー的にあえて観てる側にそんな不安定な気持ちになるような「スッキリさせてもらえない」作りにしてるのかな、と思えなくもない

たまったストレスを主人公に非日常的なバイオレンスで代わりに発散してもらって、なんとなくスッキリするようなそんな映画ではないことは確か
この微妙さを意図的ととるか否かで評価が変わる一本かもしれません
個人的にはなんとも判断しかねます。無責任ですんません

個人的評価:65点
オススメ度:少年、動画知識にしろバズーカに詳しすぎだろ




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