2012年1月3日火曜日

聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- (2011/日)

監督:成島出
出演:役所広司 / 玉木宏 / 柄本明 / 柳葉敏郎 / 阿部寛 / 吉田栄作 / 椎名桔平 / 益岡徹 / 袴田吉彦 / 五十嵐隼士 / 河原健二 / 碓井将大 / 坂東三津五郎 / 原田美枝子 / 瀬戸朝香 / 田中麗奈 / 中原丈雄 / 中村育二 / 伊武雅刀 / 宮本信子 / 香川照之






世論が日独伊の三国同盟締結から対米戦争開戦に傾きつつある日本
その同盟に最後まで反対の意志を貫く海軍、そして山本五十六であったが…

史実を元にした「感動ストーリー」または「英雄賛歌」な感じのよくある映画かと思ってたんですが、そうでもなくて社会派ドラマの印象が強いものでしたね
とはいえじゃっかん重厚さがない薄い社会派ドラマみたいな感じですが
わりと淡々と描かれているので眠気との戦いも必至
つーか、劇場で思いっきりいびきかいてたおっちゃんいたし

内容的には常に物事を広く見据えて国を守る最善の手を考える山本五十六という人物を中心に、世論や上層部の流れや決定とのすり合わせの中で、なかなかにままならない日本の行く末に立ち向かわざるえない話
かなり分かりやすく現代社会を風刺してるような作りになっていて、ありていに言えば今の日本に向けられた警鐘みたいな立ち位置の作品です
当時の知識がないんで、これを100%の史実としてとらえることは避けますが、良いも悪いもない山本五十六というキャラの存在感はよかったですね
多少は美化してるんでしょうが、けっして英雄像として描くことなくあくまでままならない一人の人間として描いてるのがいい
心は折れないまでも短時間でどんどん老け込んでいく五十六の姿とか、そういった見た目的なものやエピソードを必要以上に強調したドラマにしすぎてない演出も個人的にはよかった

ただやっぱり地味すぎる内容と、ぶっちゃけ映画でわざわざやるような作品じゃない気がしないでもない雰囲気はあります
テレビのスペシャル番組でやるくらいがちょうどいい内容じゃないかな、と
戦艦のはりぼてっぽさと戦闘機のCGの残念感、コクピットの安っぽさも目に付きますね
よっぽど観るものがなくて、暇で暇でしょうがない空き時間にボーッとみるのにちょうどいい作品かもしれません

退屈すぎてつまらないわけでもないけど、これといったおもしろさもない一本でした

個人的評価:70点
オススメ度:鯛がもっタイない




聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実- 予告

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