2012年5月5日土曜日

ナイロビの蜂 (2005/独・英)

監督:フェルナンド・メイレレス
出演:レイフ・ファインズ / レイチェル・ワイズ / ユベール・クンデ / ダニー・ヒューストン / ダニエル・ハーフォード / ビル・ナイ / キース・ピアソン / ジョン・シビ・オクム / ドナルド・サンプター / アーチー・パンジャビ / ニック・レディング / ジェラード・マクソーレイ / ジュリエット・オーブリー / ジャクリーン・マリベ / ドナルド・アピヨ / ピート・ポスルスウェイト





英国外交官のジャスティンはケニアで妻テッサを殺害されてしまう
思い返せば日頃からなにやら秘密を抱えていた妻の行動を追ううちに…

何者かに殺された妻、そしてよくよく思い返してみればなにやら妻には隠し事があったように思える…
とくればその謎をなんたらって感じのサスペンスを期待するじゃない
しかしこの作品はサスペンスの要素は主題に対する味付けていどのものでしたね
しょうじき途中まで「なんかありきたりなサスペンスだなあ」と盛り上がらない感じでアレでしたが、徐々に「これはサスペンスを描いてるもんじゃねえな」と分かってきます
じゃっかん後味が悪い気がしないでもないですが、その選択を貫く主人公の姿に感銘せざるえない

唐突に失われた妻、その存在の大きさをストーリーの進行と平行して出会いからさかのぼって描いていき、過去が現在に追いついたところで本格的に話が転がり出す、っていう形式ですね
話が進むほど夫の思っていたことと妻の思っていたことが浮き彫りになっていき、色々あるけどお互いにお互いの存在がかなり大きいものだと観てて分かってきます
ストーリー的には妻の死の謎を追う主人公という感じではなく、大切な夫だからこそ伝えられなかった核の部分の妻の本音に触れていくみたいな展開
妻がたどった道程を遅ればせながら辿ることで色々と見えてくるって感じ

アフリカに生きる人々の描写、そしてアフリカのロケーションがよく描かれていて、個人的にあまりなじみのない国ゆえに新鮮で楽しめましたね
外交官っていうと特権階級的なアレでけっこう超法規的にやりたい放題できる、ってイメージだけどホントに主人公の立場が弱い上に優しすぎる性格が作品をおもしろくしてます
全体的にハラハラドキドキというよりロマンス映画を観てる感覚に近いものを感じますが、そう臭みはないんでロマンスものが苦手でも苦痛にはなりませんでした

ただちょっと主人公の行動に合わせたご都合主義な展開が目に付いたのがちょっと残念
集落が襲われるところとか顕著で、「そんなタイミングよくかよ」とさすがに思わざるえないわ
と、まあマイナス要因はそうなくて、総じて個人的には楽しめた一本でした

個人的評価:85点
オススメ度:アーノルドさんはどうなったんだろう




ナイロビの蜂 予告


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