2012年5月27日日曜日

ダーク・シャドウ (2012/米)

監督:ティム・バートン
出演:ジョニー・デップ / ミシェル・ファイファー / ヘレナ・ボナム=カーター / エヴァ・グリーン / ジャッキー・アール・ヘイリー / ジョニー・リー・ミラー / クロエ・グレース・モレッツ / ベラ・ヒースコート / ガリー・マクグラス / イヴァン・ケイ / スザンナ・カッペラーロ / クリストファー・リー / アリス・クーパー






魔女の呪いにより吸血鬼にされたうえ、扇動された民衆によって地面深く埋められてしまったバーナバス・コリンズ
それから200年後、偶然にも掘り起こされたバーナバスはかつての記憶を頼りに館に戻るのだったが…

いやあ、これ予告編詐欺にもほどがあるだろ
現代(でもないか)によみがえったヴァンパイアが科学の発達にハッスルしながら、落ちぶれた家系とやさぐれ子孫たちにファミリーっぽい絆をなんやら…ってファミリーコメディだと思うだろ?
それがいざフタを開けてみたら平気で人は死ぬし下ネタもあるしギャグはスベリっぱなしだし…それでいてダークファンタジーに徹しきれてない、ザ・中途半端映画だったよ
なんというかフルコースの料理をいっきにテーブルに乗せられ、しかもパッと見でどれが前菜やらメインやらデザートやら判別つかない品々におっかなビックリちょっとずつ手を付けてみました、みたい感じの作品…って分かりづらいか

とりあえず現代によみがえったヴァンパイアのジェネレーションギャップコメディがしたいのか、没落したコリンズ家を建て直したいのか、ファミリーの絆を描きたいのか、魔女との愛憎劇と新たなロマンスを描きたかったのか…ホントになにがやりたいのかよく分からん映画でしたね
コメディとダークさ、ロマンスと下ネタがホントにぐっちゃぐちゃでまとまりがない
しょうじきこれをファミリーコメディとして観にくるとガッカリ度がハンパないでしょうね
まちがって子供連れで観た日にゃ「パパー、あの女の人、おまたに顔をうずめて何してるのー?」と聞かれるリスクを背負うことになるかもね

それでもクライマックスになって唐突に設定が色々ひろがっていく感じはおもしろかった
でも、それを受けてのラストでようやくコリンズ家のキャラ紹介が終わって、いよいよ役者がそろい、これからおもしろくなるってところで終わるのはどうなんスかね
もっと早い段階できわものファミリーを出し切って、そっからドタバタ日常&非日常コメディやってくれれば、ね…
200年後の世界へけっこう柔軟に対応してるバーナバスさんの性格はちょっとよかったし、ひとりひとりのキャラはホントに良い味だしてるだけに素材をいかしきれてないもったいない一本でしたね

個人的評価:60点
オススメ度:ビッチであることは認める




ダーク・シャドウ 予告

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