2015年9月9日水曜日

ヴィンセントが教えてくれたこと (2014/米)


監督:セオドア・メルフィ
出演:ビル・マーレイ / メリッサ・マッカーシー / ナオミ・ワッツ / クリス・オダウド / テレンス・ハワード / ジェイデン・リーベラー

酒と女とギャンブルにおぼれるひねくれものの老人ヴィンセント
ある日、隣に越してきた男の子オリヴァーのめんどうを見ることになり・・・

不良ジジイとよい子ちゃんがつるむことで色々とふたりの世界が変わってくる、というよくあるパターンな内容ながら、そのキャラが素敵だからおもしろい
軟弱なぼっちゃんだけど実は、ひねくれもののジジイだけど実は、みたいな単純な人物設定じゃないのがいいですね
ちょっと海外ドラマテイストな印象で、映画作品としては弱い面もあり、シンプルな感動ものを求めているとちょっと肩すかしをくらうかもしれん

どうしようもない不良ジジイとピュアなお子さまの心の交流、ふたりで過ごすうちに互いの欠点を補いあって日々に輝きが戻ってくる・・・なんてキレイな内容じゃない
まったくふたりが成長しない、とまでは言わないけど本質的な部分がブレないのが作品の魅力になっている
良い面はもとから良いし、悪い面は最後まで悪い
汚い部分を受け入れざるえないので、そこら辺に潔癖な人は合わない内容かも

なんだかんだで面倒見がいいヴィンセントが、オリヴァーと接するうちにちょっとは良い方向に傾きはするけど、基本的に悪いところは変わらない
だからといって良い面がなくなるわけでもない、そんな「変わらない」ところがいいわけで
海外ドラマのドクター・ハウスと似た魅力がある
同じようなことはオリヴァーにも当てはまりますね

しょうじき、もうちょい感動要素をあざとく強調してもよかった気がするし、その方が日本人的には好みな作品になってたかも
ストーリーを楽しむにはじゃっかん物足りない感は否めないキャラものな印象の一本でした

個人的評価:75点
オススメ度:ジジイの借金問題はあれで解決なのか



ヴィンセントが教えてくれたこと 予告

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