2010年3月5日金曜日

鴨川ホルモー (2009/日)

監督:本木克英
出演:山田孝之 / 栗山千明 / 濱田岳 / 石田卓也 / 芦名星 / 斉藤祥太 / 斉藤慶太 / 佐藤めぐみ / 藤間宇宙 / 和田正人 / 渡部豪太 / オジンオズボーン / 笑福亭鶴光 / 荒川良々 / 石橋蓮司


二浪してようやく入った京都大学に通う安倍明
浮かれていたのも最初だけで、急に目標を失ってなにもかもやる気がなくなっていた時、怪しいサークル「青竜会」から誘いを受けるのだった

まあ、なんというか「やっちまった」感があふれる壮大にすべってるコメディでした
ギャグそのものは悪くないんだけど、テンポと演出が最悪に近い
バカでどうでもいい内容なのに、へんに気取ってリミッターがかかってる安全運転な作りが逆にもどかしくてまったく笑えないから困る
かといってクソ以下なZ級映画ってわけではなく、軽いノリでBGM代わりに「観ても観なくてもいい」状態で、何人か集まってわいわいやってる時にテレビに映しておけばいいんじゃね?レベル

主人公の安倍が青竜会に入るまでにぐだぐだっと展開があり、入ってからもぐだぐだなもんだから、いざ本編であるホルモーがはじまってもわりとどうでもいい感じが否めない
こんなバカ映画に丁寧に順序よく話を説明してくれなくていいですから
遠慮せずにもっと開始早々にぶっとんでもいいですから
そして、いざホルモー本編に入ってもまったく盛り上がらずに、バカでシュールなことやってるわりに観てる方はずっとフラットな気分のままってどうなんですかね

あとはキャラクター
それほど奇抜ではなく、そんなにぶっとんだことをしない、そんな地味さがとてもこの映画には合ってると思いますね。嫌味的な意味で
とんでも番長マンガなノリで、もっと変キャラてんこもりでバカバトルとかやるのかと思ってたのに、まったくもってそういう展開がないという肩すかし
あるのはどうでもいい恋愛話と常時すべりまくりな演出が弱いギャグだけという…

クライマックスの展開も本当にどうでもいい
臨場感があって熱くなれるでもなし、アホすぎる展開に大笑いできるでもなし、シリアスな流れにドキドキできるでもなし、特に感動するところもない
こういうフラットな作品がホントに一番こまる
ダメならダメなりに腹が立つほどくだらない映画な方がまだ楽しめる

なんか文句ばっかりですが、なんとも個人的に良い意味でも悪い意味でも「ここが」という点が思い浮かばないんですね
大人から子供まで、低刺激なコメディが観たいという人にはお勧めかもしれません

個人的評価:20点
オススメ度:ずっとモルホーと思ってたけど、そんなのどうでもいい



鴨川ホルモー 予告

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