2010年9月7日火曜日

ねらわれた学園 (1981/日)

監督:大林宣彦
出演:薬師丸ひろ子 / 高柳良一 / 長谷川真砂美 / 手塚真 / 船木浩行 / 高橋克典 / 宮寺和彦 / 杉本智孝 / 眉村卓 / ハナ肇 / 千石規子 / 檀ふみ / 峰岸徹







進学校の第一学園に通う優等生の三田村由香
ある日、彼女は不思議な超能力に目覚めたことで、謎の男が率いる組織につきまとわれるのだった

あるていどは噂で聞いていたんで、どんなにひどい映画かと楽しみに観たわけですが…思ったより普通に観られて拍子抜け
まあ、それでも普通にひっどい内容ですけどね
でも個人的にはこういう濃厚な昭和臭がするおちゃらけ日常コメディ展開は大好物なんで、そういった面では苦になりませんでした

今の映画ではありえない昭和ならではのダイナミックでひどい演出が楽しい前半の学園ドラマパート、そして超能力をめぐって一気に話が超展開する後半のSFパート、どっちもおもしろかったですね
現代の作品でやられたら「はあ?」と冷静にツッコミつつどん引きするような寒いギャグも、昭和ってだけですべて許せるから不思議
死語を死語として使ってるんじゃなく、当時のはやりの言い回しとして当たり前のように使ってくれるんで、なんとも懐かしい響きの言葉が多くて楽しい
「ああ、そんな言い回ししてたわ」みたいな

ヒロインの薬師丸ひろ子こと、ひろ子の田舎臭い魅力もアレですが、とりあえずこの映画の全ての魅力は謎の男につきますね
ヒロインにつきまとう謎の男、英光塾塾長、星の魔王子、そして地球を粛正するためにやってきた金星からの使者…色々な呼び方や肩書きがありますが、超有名なこの姿と名乗りが全てを語ってます


「私は宇宙だ!」





もう、ね、何も語る必要はないですね
素敵すぎる

超能力とはなんだったのか、金星人とはなんだったのか、そんなツッコミは野暮でしかありません
ラスボスが宇宙で、最終決戦に向かうヒロインがパジャマ姿というだけでデリケートな部分がたぎらざるえない
まあ、内容はひどいですけどね
かなり、ひどいですけどね
でも宇宙なら仕方ないじゃない

個人的評価:60点
オススメ度:金星を見るたび思い出せ




ねらわれた学園 予告



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2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

ねらわれた学園で村瀬を演じさせて頂きました、宮寺です。あれから30年以上の歳月が流れたんですねぇ。東京の府中で撮った学校内のロケ、とても懐かしいです。小学校を借りて。まだ木造の校舎だった。西新宿で犬に噛まれるシーン、ひろ子ちゃんとツーショットで緊張した。今も近くを通ると思いだします。クラスメートのみんなは元気でしょうか? しょこたんのお父さんの中川勝彦さん、もう一度お会いしたかった。とても残念です。 現役バリバリの手塚真さん、水島かおりさん、更なる活躍を陰ながら期待、応援しております。

dozen さんのコメント...

おおう…
なんとも実際の出演者さんに書き込んでいただけるとは、妙な気恥ずかしさがありますね…
好き勝手かけばいいってもんじゃない、そう心がけていきたいです

そうですね、ひと昔前の作品っていうと、やはり現在につながる役者さんの存在について再認識できます
あの当時があって今がある、今の過去には当時の姿がある
そして、色々なかたちで受け継がれて、流れている志がある…

人のクリエイトしたものにグチグチ言うだけの自分の身も引き締めなくてはいけませんね