2010年9月25日土曜日

三人の逃亡者 (1989/米)

監督:フランシス・ヴェベール
出演:ニック・ノルティ / マーティン・ショート / ジェームズ・アール・ジョーンズ / サラ・ローランド・ドロフ / アラン・ラック / ケネス・マクミラン / ブルース・マクギル







5年の刑期を終えて出所したルーカス
その足で銀行に向かうと、偶然にも強盗事件に巻き込まれてしまうのだった

日本人が大好きな部類のちょっと心が温かくなる、そんなコメディ
下品で大げさで必要以上に叫びまくる最近のコメディとは違い、ちょっと古い作品なりに本当に抑えられた優しいネタで構成されてます
過度にバカ騒ぎするものに慣れた私にしてはじゃっかん物足りない感がありましたね

話的には出所したルーカスがよった銀行に強盗犯ペリーがやってきて、その筋では有名なワル(死語?)なルーカスは人質なんだけど警察には強盗犯だと勘違いされてしまう
ルーカスもルーカスでペリーと警察とごちゃごちゃやってるうちに、なんか血が騒いでうっかり強盗犯モードのスイッチが入ってしまい…みたいな展開
時にはルーカスのせいで、時にはペリーのせいで事態はどんどん悪化していく
まあ、ストーリーはしょうじき弱い気がしますが、そこは古い作品だからしかたないかもしれません

なんといっても見所は役者さんたちの演技と配役の妙
とにかくハマリにハマったそれぞれのキャラの絶妙なかけあいが楽しくてしょうがない
ルーカスの悪人気質ながらなんだかんだ面倒見がいいところ、ペリーの気が弱そうでけっこう人の弱みをついてくるところ、そんなふたりのやりとりを見る、そんな映画…というかそれだけの映画です
それだけの映画なんですが、びっくりするほど楽しめるから困らない

でもどうしても気になるのが三人目の存在
幼女が途中からルーカス・ペリーコンビに参加するんですが、参加じたいはよしとしてもルーカスに対するなつき方が理解できない
積み上げる期間がまったくないままに、いきなり絆っぽいものを表現されてもついていけません
前半の二人組の時の展開がおもしろかっただけに、三人になったとたんにパワーダウンするってのはどうなんですかね
三人になった後もやっぱりルーカス・ペリーコンビのやりとりだけが楽しくて、幼女とか邪魔なだけというかなんというか

個人的に車内での銃の暴発とか、犬のシーンは好きで、他にもおもしろいところはありますが、大笑いっていうよりニコニコしながら心安らげて観るタイプの作品でした

個人的評価:60点
オススメ度:タコは英語でアスホール




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