2010年9月19日日曜日

WEEKEND BLUES (2001/日)

監督:内田けんじ
出演:中桐孝 / 熊沢麻衣子 / 横田大吾 / 内田けんじ









長く付き合っていた恋人にふられた山本健介
寂しい週末を男友達とすごしていると、「気持ちのよくなるクスリ」をすすめられ…

自主制作の低予算映画ってことで、どうしてもチープさはぬぐえないですが、やはり脚本がよくできていて、画面の安っぽさとかだんだん観てて気にならなくなってきます
それでも「運命じゃない人」「アフタースクール」を先に観てる身としては、なんともいえない物足りなさを感じるのはしかたない、のかな
観てる側の勝手な想像で「もしかして…」と期待をふくらませては、気持ちいい感じにすかされてだまされて、すべてが分かった時には「あ、そういうことね」となる図式は同監督の他作品と同じですが、さすがにそんなインパクト値はじゃっかん低い

話的にはクスリを飲んだあと、帰宅途中からの記憶が飛んで気づいたら見知らぬ土地の路上で目をさました主人公が、気を失ってる間になにしてたんだろうってのを探っていく感じで序盤は展開します
全体的に主人公の一人芝居を観てるような、映画というより舞台の演劇を観てるような印象がある独特の「微妙な役者たち」と先が読めるような読めないような脚本が魅力ですね
しょうじきその役者たちのくさい演技に嫌悪感をおぼえるようなら合わないかもしれません

トータルで観ると本当に「運命じゃない人」の原点みたいで、完成度も過去作相応に低め
伏線がわかりやすいほど分かりやすいし、展開が二転三転してもそれほどの強烈な「やられた」と思わされるインパクトはありません
どうしようもなくクソな作品でもないし、なんとも中途半端な微妙作品でもなし、かといって諸手を挙げて褒めちぎれるほどおもしろい内容でもない
いわゆる普通におもしろい作品
リラックスタイムになにげにテレビをつけたらやってて、ボーッと観てるうちに気づいたら最後まで付き合っていたというレベル

個人的にはラストをもっともっと弾けてもらいたかった
へたに主人公に感情移入してただけに、なんともいえないすっきり感のなさが気になって仕方なかったですね

個人的評価:70点
オススメ度:こわいこと言うなよ



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