2010年9月27日月曜日

サイレントノイズ (2005/カナダ・英・米)

監督:ジェフリー・サックス
出演:マイケル・キートン / チャンドラ・ウェスト / デボラ・カーラ・アンガー / イアン・マクニース / サラ・ストレンジ / ニコラス・エリア / マイク・ドプド / コナー・トレイシー / アーロン・ダグラス







ジョンの再婚した妻アンナがある日、行方不明になってしまう
気落ちするジョンのもとへ見知らぬ男が「アンナの死者としての声を聞いた」と言ってきて…

みんな大好き「フォーガットン」系のサスペンス
死者の声が聞こえる機械EVP、あやしい男、オカルトか陰謀か精神病んでるだけかドキドキして観てると…大いなるガッカリ感が味わえます
「フォーガットン」よりはいさぎよく早めに真相が見えてきますが、まあ、だからといって残念系サスペンスに変わりはないわけで

※フォーガットン とは
2004年のアメリカ映画
主人公の女性が事故で亡くした幼い息子のことを引きずり、カウンセリングを受ける
そんなおり、女性の周りで次々に息子が存在していた物的証拠が消えていき、誰もが「息子さんなんて最初からいない」と言い出す
女性の精神異常か、なんらかの陰謀か、いよいよもって事態が混迷してきた時、唐突に「実は宇宙人が人をさらって記憶の改ざんする実験をしてました」という衝撃の真相が待っているのだった
ミステリーの謎解きにおいて「実は不思議なパワーで人を殺しました」というトリックくらいやってはいけない邪道展開が最大の魅力

まあ、これを紹介したところで観る人はいないだろうからネタバレしていくと、犯人は悪霊で主人公はそれをほのめかされながらも亡き妻と交信するのに夢中で近づく驚異をスルーしてしまうんですね
で、なんかしらないけど死んだアンナが未来の映像をジョンにみせて、死にいく運命の人々を助けるようにいまいち煮え切らないメッセージを送って指示厨になるって話
いよいよもって悪霊がジョンの前に立ちふさがるんですが、「一方的にボコられて殺される」という素敵エンドが印象的
ええ、犯人は悪霊とみせかけて実は巨大な陰謀が…と期待するだけ失望感が増幅するナイスB級作品で、「フォーガットン」ほどのインパクトはないものの残念サスペンスの五指に入るかもしれません

主人公のジョンが電気系の設計士とかならまだしも、普通の建築家なのにEVPを自作したりするんですが、そんなお手軽なものなんですかね
そんな細かいことをいちいちつっこんじゃダメ、っていう作品かもしれないんで気にしないのが精神衛生的にいいんでしょうが
最後の誘拐犯の正体も「で?」って感じだし、その犯人がハイテク機器を使ってジョンを惑わしていたってなら「おお、そうか」とも思いますが、あくまで黒幕は正体不明の悪霊ですんで

最近、映画にガッカリ感をいだいてないあなた、低質なサスペンスでうんざりしたいあなた、そしてB級好きのあなたにピッタリの作品です

個人的評価:30点
オススメ度:EVP普及しすぎ




サイレントノイズ 予告



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