2010年9月21日火曜日

ブラック・ドッグ (1998/米・英・仏・独・日)

監督:ケビン・フックス
出演:パトリック・スウェイジ / ランディ・トラヴィス / ミート・ローフ / ガブリエル・カソーズ / ブライアン・ヴィンセント / ブレンダ・ストロング / グラハム・ベッケル / スティーブン・トボロウスキー / チャールズ・S・ダットン / エリン・ブロデリック





刑務所に入る際に免許証を取り上げられたジャックは、出所後に怪しげな運びの仕事を紹介される
私生活で金に困った彼はこの仕事を引き受けることにするのだが

しばらく前に録画しておいて放置してたのを思い出し、積み録画を崩す意味で鑑賞
っていうか積みDVDに加えて積み録画かよ…細かく言えばさらに未DVD化でおもしろそうと思って買ったビデオカセットもだいぶ積まれてる現実
と、まあ、そんなどうでもいいことはおいておいて、この映画、冒頭からいくつかの組織が出てきて、なんか複雑っぽい印象をうけます
しかし、いざ観はじめてみると、なんてことはない脳筋仕様のパワープレイアクションでおっさん一安心
いや、複雑なのもいいけど、あまり煩雑になってくると年老いた脳が悲鳴をあげるんで

しかたなく怪しげな運びの仕事を引き受けるジャックさん
だけど彼はちょい前にトラック運転手をしており、その際に人をはねる事故をおこして免許を没収、ムショにぶちこまれてた経歴の持ち主
その刑期中に残された妻と娘はがんばっていたものの借金をこさえてしまっていたわけで
そいつを返済するためにも今回の仕事をやってやるぜ、って感じの出だし
その彼が運ぶ荷を狙って色々と陰謀やらなんやらがめぐらされて、気が付けば周りは敵だらけ
いろんな組織にそれぞれの理由でつけ狙われるサスペンスアクション…というのではなく、しょうじきホントにシンプルなアクションな展開なのでいっさい頭は使いません

そんな単純さがおっさん的には嬉しくもあるんですが、さすがにこれはちょっとシンプルすぎてパワープレイすぎる
いくらでも疑心暗鬼なドキドキ要素を入れられるのにあえて入れてないというか、入れるだけの才能が制作者側にないというか
例えるなら、主人公と三人の男たちで荷を運ぶ旅路につくわけですが、途中でこの中に敵側の内通者がいるって展開になるわけですよ
そして、その時点でどの人物も道中でちょっと怪しい行動をとっていて、誰がスパイでも通じるような感じになってます
そうなると、ほら、以降は探り合い騙し合いの道中が展開するのかって思うじゃない
でもこの作品では「ごめん、俺、敵側に通じてっから」とあっさり自ら認めてしまいます
いやいやいやいや、そこはもうちょっとためておこうよ、と

そして中盤最大にしてこの映画最大の見所、大型トラックたちによる峠バトルが最高に素敵
そもそも大型トラックたちの峠バトルとか考えるアホの発想には敬意を禁じ得ない
だけど盛り上がるのも一瞬で、あとはなんともいえない昭和アクション映画テイストなどうでもいいアクションが続くだけで、クライマックスもイマイチありきたり&パワープレイ
なんともいえないガッカリ感と退屈感が襲ってきて、そのままダラダラっと事件は解決してしまいます
うん、まあ、こんなもんだよね…って思ってたところでちょっとだけ盛り上がるオチが待ってますが、こんなもんです

しかし十数年前の映画なのにすっごい昭和臭がするのは、なんともいえない安心感がありましたが、それでも暇つぶし作品の域は出てない毒にも薬もならない一本でした

個人的評価:45点
オススメ度:ある意味、ワンちゃんが一番がんばった




ブラック・ドッグ 予告



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