2011年5月9日月曜日

アンノウン (2011/英・独・仏・米・日)

監督:ハウメ・コレット・セラ
出演:リーアム・ニーソン / ダイアン・クルーガー / エイダン・クイン / ジャニュアリー・ジョーンズ / ブルーノ・ガンツ / フランク・ランジェラ / スタイプ・エルツェッグ / オリヴィエ・シュナイデル / ゼバスティアン・コッホ / クリント・ディアー / カール・マルコヴィチ / ミド・ハマダ / ライナー・ボック





妻とともにベルリンにきたマーティンはタクシーに乗っている最中に交通事故にあう
意識を取り戻して妻の元に戻るが、そこには別の自分が存在していたのだった

世の中から自分の存在が抹消されてしまう、なんていうネタはサスペンスとしてそれほど目新しい要素ではない感じですが、それでもどういうオチでくるのかという楽しみはあります
ゾンビものが出るたびに「どうくるのか」という点が楽しみなように、こういうアイデンティティものもどれだけ騙してくれるのかってのを期待せざるえない
だけど、そういう点ではこの映画はかなりシンプルな作りになっていて、気持ちよく騙された感は薄いですね
だからといってつまらないわけじゃなく、サスペンスの基本はきっちりと作ってあって退屈する暇を与えずに最後までしっかりと実がつまってます
ちょっとパワープレイが鼻につくけどね

事故から意識を取り戻して妻のところにいってみたら「あんた誰よ?」って言われた上に、なんと自分の名と経歴をもつ謎の男が自分のいた場所にすりかわっていた
事故による記憶障害なのか、何者かの陰謀なのか、妻はなぜ自分のことを覚えていないのか、そもそも自分は何者なのか
そこら辺の謎を探り、協力者を得て、時には命を狙われつつ核心に迫っていく
ね、すっごいオーソドックスなサスペンスです
でも観てる側の印象のゆさぶりがけっこう気持ちいい作りになっていて、最初は「なにが起こってるんだ」とちりばめられた謎に期待値が高まり、謎の一片が見えてくると「そっち系か」とシンプルすぎる真相に近づく展開に期待値が低くなり、それを見越してかいきなりハードなアクションが展開しはじめ、「あ、ホントはそういうことなのか」と真相が見えたところで持ち直し、クライマックスからラストの展開に盛り上がる
それほどの変化球はないんだけど、はずさない展開が続いて最後まで楽しめますね

それでもやっぱりパワープレイで丸め込まれてる感は強くて、隠された伏線を丁寧に回収していく本格サスペンスじゃない印象
まあ、でも振り返ってみれば「だからか」っていうシーンはいくつかあるので物足りないってわけじゃないですが
あとはオチがちょっと読みやすいのもアレかもしれません
もうちょっと最後まで引っ張って「なるほどー」と思わせてもらいたかった気がしないでもない
だけどこのオチは個人的に好きですね
わりと軽い感じで終わってるけど、よく考えたら裏も読み取れなくもない
人によって解釈は色々ですが、けっこう怖い解釈もできるからおもしろい

そんなわけで本格サスペンスを期待してるとアレですが、エンタテインメント性が高いけど「軽すぎない」作品になってると思いましたね

個人的評価:85点
オススメ度:あれ?実はしょぼい組織なんじゃね?




アンノウン 予告

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