2011年5月27日金曜日

悪を呼ぶ少年 (1972/米)

監督:ロバート・マリガン
出演:ユタ・ヘイゲン / ダイアナ・マルドア / クリス・ユドバーノキー / マーチン・ユドバーノキー / ノーマ・コノリー








やんちゃな双子の少年ホランドとナイルズ
仲良く遊び、暮らす兄弟であったが、いきすぎる悪戯をするホランドにナイルズは気をもむのだった

amazonを利用してると、トップページに色々とおせっかいでオススメ商品を表示してくるんですね
その中にあった作品がこれ
なんともいえない「惹かれる」ものを感じたので購入、鑑賞したわけで
で、第一印象としてこれだけは言っておきたい
「金髪の双子の少年が笑う時、村に恐怖が舞いおりる。」そんなキャッチフレーズらしいですが、そんなフレーズから連想するような内容じゃなくね?って気がしてならない
いや、だからといって期待はずれだったかといえばそんなことはなく、むしろかなりおもしろかったですね

明るいやんちゃ坊主のナイルズ、そしてどこか冷たい悪意のある悪戯小僧のホランド
兄ホランドの周りでは次々に残酷な事件がおきはじめるが、弟ナイルズはうすうす気づきながらも確たるものがないため一応は普段通りに仲良く暮らす
そんなナイルズにはおばあちゃんのエダに教わった想像力を膨らます「遊び」に夢中になり、奇妙な能力を開花させていく
田舎の親類、家族、ご近所さんを交えた温かい日々、指輪と一家の謎、ホランドの落とす暗く冷たい影、そしてナイルズの奇妙な能力…それぞれが混ざり合った異質な日常がメイン
ドーンときてバーンなホラーではなく、とにかくじわじわと精神的にくる怖さ

とりあえず、これを子供に観せたら絶対トラウマになるだろ、ってシーンがけっこうあります
想像力ゆたかな人ほど恐怖度は増しますね
個人的にはごはんを食べさせるナイルズとお母さんのシーンでの、お母さんのリアクションが印象的でした
そしてわりと早い段階でネタバレがあるんですが、そこにいたるまでのお墓の所とか「おお、そうかー」って思えておもしろい
すべての謎の部分が明らかにされた後も話はちょっと続くんですが、ホントに最後の最後までじわじわと陰湿な怖さ

アイディアと行間を読ませる想像力、雰囲気、なんとも「普通じゃない」ものを楽しめた一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:ロシアの遊びおそろ




悪を呼ぶ少年 予告


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