2011年10月6日木曜日

ボディ・ダブル (1984/米)

監督:ブライアン・デ・パルマ
出演:クレイグ・ワッソン / グレッグ・ヘンリー / メラニー・グリフィス / デボラ・シェルトン / デニス・フランツ









B級映画俳優のジェイクは、同業者のサムからある豪邸での長期の留守番を持ちかけられる
そこでセクシーな隣人の様子をのぞき見して楽しむジェイクだったが、隣人の女に不穏な男の影が現われ…

なんかセガール先生とかジェット・リー先生、ヴァン・ダム先生が出演してそうなB級アクション映画っぽいタイトルですが、そうじゃない…そうじゃないんだ、ボーイ
主人公がひょんなことから犯罪っぽいものを目撃しちゃった系のミステリーでした
ざっくり無駄に長いシーンが続きながら、なんかひっかかる曲と「何がおきるか分からない」感がひじょうにおもしろかったですね
なんかよく知りませんがネットでアレしてみると、デパルマ節がなんたらって作品らしいです
うん、そこはほら、ボクとかにわかな上に知ったかできるほどの知識もないんで…あとは各自で調べてみてください、としか言いようがない

売れないB級映画俳優で同棲中の女の不倫現場(ファック中)を目撃、しかも家は彼女のものだから必然的に出て行く立場になった主人公ジェイク
さらに出演作品も降板させられ、ふんだりけったりな中でとりあえず住む場所を探していると、同じ俳優仲間のサムから友人の豪邸の留守番をたのまれる
で、そこは夜になるとお楽しみがあって、隣人が同じ時間に必ず部屋でセクシーダンスショーをしている
それをのぞかずにいられないジェイクだけど、なんか彼女を見つめる変な男の影に気づいて…って感じの序盤の展開ですね
とはいえ己の性欲に忠実なジェイクさんは隣人をストーキングせざるえないところまで情熱が高ぶり、同時に変な男の影も頻繁に目撃するようになる
彼女にはなにか秘密があるのか、ないのか、みたいのを楽しんで観ていると…

隣人の女性がむにゃむにゃって展開になってからが本番で、そこに行き着くまでがわりと遠回りな気がしないでもないけど、作品じたいの怪しさがよくでていてそんな序盤の無駄に長いシーンも許容できますね
「いったいどんな話なんだ?」と探りながら観てるうちにクライマックスまできて「ああ、そういう話なのね」と気づかされます
作中でのストーリーの説明は「不親切だけど察することができる」という個人的にはちょうどいいバランスのミステリーで、ちょっと古い作品だけどさらに劇中では古くさいネタをしこんであって逆に新鮮でしたね
この監督じたいがヒッチコック大好きっ子らしく、言われてみればヒッチコックっぽいユーモアもある気がしないでもない

とりあえず主人公の演技はホントに観てて気持ちよくこの作品にマッチしていて、情けなくてユーモラスで憎めなくてダサかっこいい
他にもいきなりはじまるPV撮影シーンとか、エンディングのアレとかガッチガチの型にはまった作品以外拒絶反応おこすような人以外には小粋で洒落のきいたシーンを挿入してくるから飽きない
映画で個性をだそうとしながらも小難しいオナニー芸術作品にならず、けっこう娯楽要素があって全体的に楽しめた一本でした

個人的評価:80点
オススメ度:のぞきは性犯罪です




ボディ・ダブル 予告



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