2011年10月25日火曜日

ランゴ (2011/米)

監督:ゴア・ヴァービンスキー
出演:ジョニー・デップ / アイラ・フィッシャー / アビゲイル・ブレスリン / アルフレッド・モリナ / ビル・ナイ / ハリー・ディーン・スタントン / レイ・ウィンストン / ティモシー・オリファント / イアン・アバークロンビー / ギル・バーミンガム / クローディア・ブラック / スティーヴン・ルート / ネッド・ビーティ / ブレイク・クラーク / リュー・テンプ / ジョー・ヌネズ / ジョン・コスラン・Jr





交通事故により荒野に放り出されたカメレオン
砂漠を渡りたどり着いた先で出任せ武勇伝を語り、凄腕のヒーロー・ランゴを演じることになる

デップさん(別府さん的発音で)がカメレオンを演じるCGアニメですね
しょうじき日本での公開時期は「カウボーイ&エイリアン」とかぶってて、しかもあっちの影にじゃっかん隠れるような感じになっちゃってるこの作品、実は観てみたら意外や意外にけっこうおもしろい
とりあえず「カウボーイ~」よりは数段おもしろい
キモカワっぽいキャラで子供向けな愛と勇気と友情もの、かと思いきや普通に死人はでるし単なるゆるい子供向けってだけじゃないのもいい

口から出任せで町のみんなから一目置かれる存在になったランゴが、ちょっといい気になってヒーローを演じてるうちに本物のヒーローになる…ことができるのか?ってな感じの内容
水不足に悩む町、でもそんな水不足には裏になにかしらのカラクリがあるんじゃねえの、という謎と西部劇っぽいシチュエーションのドタバタコメディがうまく融合してます
CGアニメであることをふまえた上で、単に「CGすげー」という技術的な感嘆の先をいく最近のCGアニメ作品同様この映画も普通に映画としてもおもしろい内容になっている
ストーリーじたいに目を見張るものはいっさいないけど、飽きさせないように次々とシーンを展開していき、ほどよいタイミングでスピーディでアップテンポのアクションシーンを挿入してくる
内容うんぬんというより「観てて楽しい」系の作品ですね

ただ一点、どうしても違和感があるのが自警団を組織してみんなで冒険をする話
しょうじきいって中だるみ以外の何物でもないし、思い切って編集して全体的に尺をコンパクトにまとめた方がよかったんじゃないのかな、と素人ながら感じざるえない
単調なストーリーにちょっとしたアドベンチャー要素を加味してアレしようとしてる意図は分からんでもないけど、けっきょくなんか蛇足感だけが残っちゃった、かな?
でもそこを乗り越えれば再加速して楽しくなるので、眠気もひけていきます
クライマックスも王道な展開ながら、ホントにスピーディーに話が次々展開していくので、細かい「ん?」とというひっかかりにつっこむ間をあたえず、とにかく突っ走るのでそんなパワープレイの波をめんどくさいから受け入れちゃうしかない
ごり押しも最後まで貫き通せば勢いがあっておもしろい、と感じるから不思議

幼女(?)は見た目かわいげがあるのに、ヒロインがアメリカンデザインすぎてかわいくないという点ががっかりですが、ランゴのダサかっこよさはうまく描けていて「主人公がカメレオンでもいいじゃない」と思えてきます
なんとなく次回作もできるようなにおいがしてるので、またデップさんのランゴにあえる日を楽しみに待つとします

個人的評価:85点
オススメ度:後半、もうちょっと笑いの要素がほしかった気がしないでもない



ランゴ 予告

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