2012年7月8日日曜日

ひゃくはち (2008/日)

監督:森義隆
出演:斎藤嘉樹 / 中村蒼 / 市川由衣 / 高良健吾 / 北条隆博 / 三津谷葉子 / 有末麻祐子 / 橋本一郎 / 太賀 / RED RICE / VERBAL / 小松政夫 / 二階堂智 / 光石研 / 竹内力







名門野球部のベンチ入りすらできない万年補欠の雅人
同じ境遇のノブとともに諦めるこなく部活にはげみ、なんとか背番号を手に入れようと画策する

野球じたいにはそんなに興味はないんだけど、個人的にスポーツもの全般の作品は好きなんですよね
マンガとかも気づけばスポーツものばっかり手にしてるし、かといってそのスポーツじたいに興味があるかっていえばそうでもない…たぶん同じような人は他にもいる、はず
まともに野球すらさせてもらえず、ただ練習の日々を過ごす中で。時に笑い、泣き、遊び、衝突し、つながっていく…きれい事だけじゃない等身大の青春ドラマですね
隠れて煙草も吸うし酒ものむ、女遊びも夜遊びもヤりまくる、それでも高校野球にしがみついていく様がみょうに生々しいっていうか、そんな普通の高校生の汚さがすごく魅力的な作品

マジメな熱血スポーツものなら飲酒&喫煙がバレてなんたら、って流れがあるんだろうけど、そんなものはいっさいありません
煩悩上等、ズルさくらい持ってるのは当たり前、そんな高校球児の勉学以外の日常がギュッとつまっております
じゃっかんこの手の作品のメインにそえられる要素である恋愛系の描写が弱いけど、そんな日々のなにげない青春ドラマを描いてるだけでこうまでおもしろいとは
男同士の衝突や悪ふざけすらも最終的にはカラッした感じで絆で解決していくため、観ていてじめっとした重すぎることにはなりません
ホントに観ていてさわやか(?)な気分にしかなりえない感じ

ラストも「これどう盛り上げて終わるんだ?」と思ったけど、そこら辺の展開もうまく描けていて最後の最後まで飽きずに楽しめましたね
勝ち負けとか熱い青春談義、きつく結ばれた絆…んなもんはどうでもいい
ありのままの雅人の日々を観て笑ってジーンときて何かを感じられればそれでいい、そんな一本でした

個人的評価:90点
オススメ度:飲酒喫煙ネタをどうどうとやってのける。だが、それがいい




ひゃくはち 予告


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