2012年7月19日木曜日

ドクターズ・ハイ (2008/米)

監督:マーク・ショーラーマン
出演:マイロ・ヴィンティミリア / マイケル・ウェストン / アリッサ・ミラノ / ローレン・リー・スミス / ジョニー・ホイットワース / ジョン・デ・ランシー / メイ・メランコン / キーア・オドネル / アラン・ブルーメンフェルド







インターンの研修としてある医療センターにやってきた将来有望な男テッド
そこで病理解剖をおこなっている同僚のジェイクたちのグループに目をつけられ…

世の中にはなぜか胸くそ悪くなるだけの悪趣味映画ってのがあります
まさにこれがそんな作品
どこに需要があるのか分かりませんが、少なくとも私のような人間が観てる時点で需要はあるのか
たいがいの悪趣味映画でも「作りもの」として受け入れられる、そんな精神力が自分にはあると思ってたんですが、さすがにこの作品の出だしにはおもいっきり引くわ
先の展開が気になるとかそういうインパクトより、「うわあ・・・」って感じになりましたね

内容的には医療の知識を悪用して、人の命や死体をもてあそぶジェイクたちのグループに、堅物でエリートな新参者の主人公が対立しながらも・・・って感じ
まあ、ようするにジェイクたちによって、良い医者の見本みたいな主人公の内なる狂気が呼び起こされ、それがジェイクたちをも凌駕する悪意の固まりみたいなものだった、みたいな展開ですわ
それはそれでこういう作品にはよくある展開で、つまんない主人公が覚醒して豹変する系なんだけど、そのプロセスがあまりにテキトーすぎる

なんかよく分からないうちにジェイクたちの側に目覚め、どっぷりドラッグとファックと”ゲーム”にはまっていく主人公
どこがきっかけか分からないくらいその心境の変化が唐突すぎる
もっと悪の道に反発して抵抗しつつ、それでいて自分の中の内なる狂気が増大していき、やがて爆発してしまう・・・そんな丁寧な描写はいっさいないから困る
完全にストーリーを練り上げることを放棄してると思わざるえない

それでもクライマックスからラストの展開はおもしろかったですね
悪対悪の頭脳戦みたいな流れはいい
そんな終盤のノリをもっと続けてくれてもよかったと思うくらい、ラストのあたりはおもしろい
ただやっぱり後味が悪いのは仕方ないかな

ホントに悪趣味な内容なんで、まっとうな人はいっさい楽しめる要素はないかもしれない、なんかちょっと楽しめる部分があった自分がアレなんじゃないかと思う気がしないでもない、そんな一本でした




ドクターズ・ハイ 予告


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